分子細胞情報学

今泉 和則 教授

【研究キーワード】
小胞体ストレス、細胞応答、生化学、細胞生物学、分子生物学、神経疾患、骨代謝疾患

【最近のハイライト】
小胞体ストレスが生じると小胞体からシグナルが発信されストレスによる細胞障害を回避する機構(小胞体ストレス応答)があります。最近ではこの小胞体ストレス応答を担う分子がストレスに抵抗するためだけではなく、軟骨細胞の増殖や褐色脂肪細胞の機能、破骨細胞の成熟、骨での血管形成に重要であることを当研究室が明らかにしました。また小胞体ストレス応答が癌細胞の細胞増殖に利用されていることを明らかにしました。

研究者総覧へのリンク

教育内容
学部では2年次の生化学の講義および実習の一部を担当しています。生化学の講義では細胞内小器官(オルガネラ)の機能や、糖質・脂質の細胞内での代謝について取り扱っています。実習では医学研究に必要な生化学実験の原理・手法を用意されたサンプルの解析を通じて学びます。また4年次の医学研究実習では担当教員の指導の下、4ヶ月間最先端の研究に携わり実験および研究成果の発表を行います。
大学院の博士課程では最初は教授から研究テーマを渡されて研究を開始しますが、当研究室では学生自身が勉強したことや実験により得られた結果を基に様々な提案を行ってdiscussionを重ねることで主体的に研究を展開し、研究者として必要な能力を身に着けます。
修士課程では担当教員の指導の下で基本的な実験手法や知識を身につけた上で同様のdiscussionを重ねて研究を遂行します。また博士・修士課程ともに各自の研究の進行に合わせて様々な学会で研究成果の発表を行う機会もあります。

研究内容
タンパク質合成の場として機能する小胞体の機能障害は「小胞体ストレス」と呼ばれる新概念として定着し、神経変性疾患や糖尿病、慢性炎症、骨粗鬆症などの発症要因として注目が集まっています。当研究室では小胞体から発信されるシグナルがどのように生体の機能調節に関わるのか、また小胞体の機能異常が疾患の発症へどのように繋がるのかを解明するため、日々研究を行っています。当研究室の研究について詳しく知りたい方は是非当研究室のウェブサイトをご覧ください。

 

【写真説明】 研究室でのセミナー風景。当研究室では研究の進捗を報告しディスカッションする
プログレスセミナーと、最新の論文を紹介するジャーナルクラブを週1回行っています。

【写真説明】 平成27年度医学研究実習の配属学生。
配属された2名がそれぞれ優秀発表賞とインプレッシブ賞を受賞しました。

【写真説明】 褐色脂肪細胞に関する研究成果をプレスリリースした際の様子。
写真は論文筆頭著者の浅田梨絵助教(当時は特別研究員)。


up