疫学・疾病制御学

福間 真悟 教授

【研究キーワード】
大規模健康医療データ、疫学、統計学、データサイエンス、因果推論、行動科学、高血圧・糖尿病・慢性腎臓病・心血管病等における臨床疫学研究、肝炎ウイルスや新型コロナウイルス等の感染症に対する疫学研究や遺伝子解析、国際共同疫学研究、血液事業と献血推進

【最近のハイライト】
全国協会けんぽ委託研究事業「エビデンスに基づく保険者機能の強化:ラーニング・ヘルスシステム」2021-2022、「保健事業による健康アウトカムを改善するための行動インサイト:因果探索の応用」2023-2025
AMED「日本人の食生活に特徴的な食事パターンと栄養素が健康アウトカムに及ぼす因果効果の推定:国内外ゲノムコホートを利用したメンデルランダム化研究」2023-2025
厚労科研「全国規模の肝炎ウイルス感染状況の把握及びウイルス性肝炎 elimination に向けた方策の確立に資する疫学研究」2022-2024
JSPS研究拠点形成事業2021-2026

研究者総覧へのリンク

【教育内容】
全ての医療者及び健康に関わる人々に必要な疫学・生物統計学・臨床研究のロジックを系統的、実践的に教育します。学んだ内容を、臨床、保健、行政、研究において、自ら活用できるリサーチマインド、ナレッジ、スキルを習得することを目標としています。
研究成果を社会に還元して活用するためのプレゼンテーション、パブリケーション、コミュニケーションに関するスキルもon the job trainingで獲得します。
MPH(Master of Public Health; 公衆衛生学修士)では、「疫学」・「生物統計」分野を担っています。
大学院博士課程・修士課程における「臨床研究の基礎および実践」科目を担当し、臨床研究(疫学研究、臨床試験を含む)の研究計画立案に関する実践的指導を行っています。
 

【研究内容】
当研究室では医療、保健、介護、行政などの現場で抽出される課題や疑問を出発点として、現場に還元できる科学的に質の高い疫学、臨床研究のエビデンス創出を行います。
多様な健康課題に対して、データから得られるナレッジを基に、具体的な介入(パフォーマンス)を設計・実装し、科学的な方法で介入評価し、新たなデータを取得するサイクルであるラーニング・ヘルスシステムを構築します。データ解析においては因果推論、データサイエンス手法の拡張、応用を行い、介入実装においては各臨床領域、行動科学、産業領域と多分野連携し、新時代の疫学研究を提示します。
リアルワールドから得られる大規模データと共に、フィールドでデジタルデバイスによって取得されるライフログ、実験室で行う遺伝子解析等のデータを組み合わせることで、因果やメカニズムに迫る疫学研究を行います。これまで当研究室で構築してきた肝炎やCOVID19など感染症に対する疫学研究、国際共同研究、遺伝子解析の研究基盤を発展、拡張し、広島県、日本、世界の健康に貢献していきます。
 


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