神経生物学

相澤 秀紀 教授

【研究キーワード】
うつ病、ドーパミン、セロトニン、手綱核、モデル動物

【最近のハイライト】
 うつ病はその高い有病率にも関わらず、病態や効果的な治療法が未確立な疾患です。最近の遺伝子改変マウスを用いた研究から、私達の研究室は手綱核と呼ばれる脳の一部に存在するグリア細胞の機能不全がうつ病の症状に似た行動異常および睡眠障害を引き起こす事をつきとめました(図1参照)。

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【教育内容】
医学部医学科の学部教育では、細胞生物学、組織学および神経解剖学の教育を主に担当しています。膨大な知識体系を前に戸惑いがちな学生に寄り添いながら自主的な問題解決能力の習得に重点をおいています。
大学院では、神経生物学特別演習等を担当し、遺伝子改変による神経回路研究を指導します。特に、研究の意義を理解し、リーダーシップをもってプロジェクトを推進する能力の習得に重点をおいています。

【研究内容】
わたしたちの研究室では、分子生物学の観点から脳の働きを理解することで精神・神経疾患の病態の解明や新たな治療法の開発を目指しています。研究は、医学だけでなく理学・工学・農学など様々な背景を持った研究者と協力して進めます。特に進化的に共通した脊椎動物脳の作動原理を理解することに重点をおいており、個々の神経回路がどのように動物の行動を制御するのかを明らかにしようとしています。

【図1】 グリア細胞の機能障害はうつ病の症状に似た行動異常や睡眠障害を引き起こす


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