脳神経外科学

【研究キーワード】
中枢神経再生、間葉系幹細胞、微小重力環境、てんかん、脳磁図、小児脳腫瘍、テロメア、microRNA、脊髄疾患、電気生理モニタリング

【最近のハイライト】
AMEDの支援によるスマート治療室Smart Cyber Operating Theater (SCOT)の5年間にわたる開発期間が2019年3月末に終了しました。この間脳神経外科領域での、脳腫瘍(主にグリーマ)の摘出術のみならず、難治性てんかんに対する病巣切除、更には再発骨腫瘍に対する切除術と対象領域の水平展開を実施してその実績を着実にあげてきました。さらなる適用・応用を求めて他領域にも拡大する方針です。また新しいinterfaceであるOPeLinkの運用に5Gを応用する方向で検討しています。

【教育内容】
種々の脳腫瘍、脳血管障害に加え、てんかん、脊髄疾患、疼痛などの機能的脳神経外科疾患を対象とする高度で先進的な診療を行っています。また、中国四国地方を中心とした関連病院で、急性期疾患(脳卒中、頭部外傷)や予防的治療まで多く経験していただいています。また、意識障害や麻痺など重症脳疾患患者の神経内科的疾患を診療する経験もできます。専門医機構の方針をも包含する教育システムを運用しています。個々人の資質を生かしながらより総合的能力の高い脳神経外科医を育成し、社会に貢献しています。そして臨床・研究において活躍していただきます。

【研究内容】
・中枢神経再生に関するヒト頭蓋骨骨髄を用いた細胞誘導に関する研究(保健学科 弓削教授研究室との共同研究)
・迷走神経刺激によるてんかん現象制御の基礎的研究(2014年基盤研究C、広島国際大学との共同研究)
・微小重力環境を用いた下垂体幹細胞の培養技術の開発-人工下垂体への応用を目指して-(2013年基盤研究B)
・脳磁図データ統一化ツールの開発(若手研究B)
・迷走神経刺激術における脳由来神経成長因子の研究(広島大学疫学研究)
・脳波解析による迷走神経刺激療法の作用機序の検討(京都大学 てんかん・運動異常生理学講座との共同研究)
・難治性てんかん患者の脳組織の形態学的研究(新潟大学との共同研究)
・小児がん患者の化学療法・放射線治療が脳発達に与える影響について小児科との共同研究
・脳腫瘍におけるテロメア、micro RNA研究(薬学部との共同研究)
・脊髄血管血流動態、腫瘍に関する臨床研究
・手術の際の電気生理モニタリングの臨床研究

【写真説明】 基本手術機器、術野映像、術中画像、患者生体信号、などパッケージ化された器具がセットされています。奥の二重の輪の機械が0.4Tドーナツ型オープンMRIです。床の黄色の部分より外側では、磁力が5ガウス以下となり、通常の手術器具や機器が使用できます。患者は手術台ごと、1.5m移動するだけでMRIの撮像が可能になります。このスタイルにすることによって四肢や躯幹の撮像も可能となり、覚醒下手術の併用も可能となりました。

【写真説明】 手術室の壁面に大きな4Kのモニターが備え付けられて、手術中に得られた全ての情報が表示されます。それまでバラバラであった情報を時間を同期してOPeLiNKにて統合して表示しています。こうすることによって、手術室のスタッフ全員が情報共有出来て手術に対するモチベーションが上がり、また医療安全上も良い環境と言えます。将来的には、これらの情報を他の箇所と共有することによって、手術教育や手術支援も可能となります。現在も可能ですが、5Gシステムを使用することで更に時間的なズレが無く、高精細な情報のやり取りが可能になります。現在検討中です。


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