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□□ 広島大学東京オフィス メールマガジン 第47号(2015.9.17)
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広島大学東京オフィスです。
広島大学の旬な話題をお届けいたしますので、ぜひご覧ください。
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目 次
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〔1〕研究成果
◇上達後も繰り返し練習することで運動スキルを保持する能力も
高くなる
◇肺がん患者の予後を振り分ける遺伝子型の発見
◇高脂血症治療薬「スタチン」が日本人の脳卒中再発を予防!
◇藻類のもつ微結晶が光を有効利用する原理解明にせまる
◇NASAケネディ宇宙センターの微小重力シミュレーターセンター
諮問委員会委員就任と重力制御装置「Gravite」の設置
◇固体の結晶構造を記憶する液体:液体ビスマス中の
奇妙な音波から証明
◇アルツハイマー型認知症の記憶障害メカニズムに関する新発見
◇「うつ病改善に重要な神経栄養因子の分泌」に抗うつ薬の
グリア細胞への薬理作用が関与
◇白血病幹細胞の栄養メカニズムを解明
◇隕石衝突でDNA構成分子が生成
◇慢性皮膚粘膜カンジダ感染とマイコバクテリア感染が
同時に起こる原因遺伝子を同定
〔2〕広島大学トピックス
◇たおやかで平和な共生社会創生プログラム学生募集説明会を
開催します(10/22)※東京開催あり
◇教育学研究科井戸川豊准教授が日本伝統工芸展で最高賞を
受賞しました
〔3〕東京オフィスからのお知らせ
◇広島大学OB・OGの活動の情報提供のお願い
◇広島大学の卒業生・元教職員の情報提供のお願い
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〔1〕研究成果
◇上達後も繰り返し練習することで運動スキルを保持する能力も
高くなる~新しい運動スキルの学習とその保持に大脳皮質運動野が
関与していることを解明~
広島大学大学院総合科学研究科の船瀬広三教授らの研究グループは、
非侵襲的脳刺激法である経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いたヒトの
研究において、 誤差修正が必要な視覚追従動作課題による
運動スキル習得後の練習回数(後期学習段階)が、
大脳皮質運動野興奮性と運動学習保持能力に強く関わって
いることを明らかにしました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23835
◇肺がん患者の予後を振り分ける遺伝子型の発見
-検診や治療法開発への応用に期待-
広島大学原爆放射線医科学研究所の谷本圭司助教らの研究グループは、
埼玉医科大学の江口英孝准教授らとともに、遺伝子データベースの
解析から、肺がんにおいて発現量が高いと予後不良となるEPAS1遺伝子の
働きに影響を及ぼす遺伝子塩基配列の相違を見出し、実験的に
その機構を確認しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23828
◇高脂血症治療薬「スタチン」が日本人の脳卒中再発を予防!
-医師主導の多施設共同大規模臨床試験J-STARSの研究成果-
広島大学大学院医歯薬保健学研究院脳神経内科学の松本昌泰教授らの
研究グループは、高脂血症治療薬スタチンの脳卒中再発予防効果を
検証する日本初の医師主導の多施設共同ランダム化比較試験
(J-STARS)を2002年から実施した結果、スタチンがアテローム
血栓性脳梗塞の発症を67%抑制することを明らかにし、
平成27年8月25日に広島大学東京オフィスで記者説明会を
開催しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23794
◇藻類のもつ微結晶が光を有効利用する原理解明にせまる
~磁場で微結晶の向きを揃える新技術で光反射特性を明らかに~
国立大学法人広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所の
岩坂正和教授、国立大学法人筑波大学生命環境系の白岩善博教授らの
研究グループは、藻類の細胞外被・外殻結晶の向きを磁場で
遠隔操作する手法を開発し、円石藻のつくる炭酸カルシウムの
円盤状の微結晶が光を効率的に反射する方向を特定することに
成功しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23781
◇NASAケネディ宇宙センターの微小重力シミュレーターセンター
諮問委員会委員就任と重力制御装置「Gravite」の設置
広島大学大学院医歯薬保健学研究院・基礎生命科学部門保健学分野
生体環境適応科学研究室 弓削 類教授が、NASAケネディー宇宙
センターの微小重力シミュレーターセンター諮問委員会委員に就任し、
平成27年8月26日東広島キャンパスで記者会見を行いました。
諮問委員会委員は、世界で6名が選出され、任期は2020年までの
5年間です。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23727
◇固体の結晶構造を記憶する液体:液体ビスマス中の
奇妙な音波から証明
国立大学法人広島大学(学長:越智光夫)の乾雅祝教授、
梶原行夫助教、宗尻修治准教授、国立大学法人熊本大学
(学長:原田信志)の細川伸也教授、慶應義塾大学(塾長:清家篤)の
千葉文野専任講師、公益財団法人高輝度光科学研究センター
(理事長:土肥義治)の尾原幸治研究員、筒井智嗣主幹研究員、
国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本紘)のアルフレッド・バロン
准主任研究員は理論的に予言されていた液体ビスマス中のパイエルス歪と
呼ばれる異方的な結合の実証に成功しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23715
◇アルツハイマー型認知症の記憶障害メカニズムに関する新発見
福島県立医科大学の小林和人教授・西澤佳代助教・小林とも子研究員と
広島大学の坂田省吾教授・岡田佳奈研究員の共同研究チームは、
標的とした神経細胞のみを取り除く技術を利用して、脳内の前脳基底部に
存在し、アセチルコリンを伝達物質とする神経細胞を除去することに
成功し、その結果、物体の場所やそれ自身の認識に関わる記憶機能が
低下することを明らかにしました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23690
◇「うつ病改善に重要な神経栄養因子の分泌」に抗うつ薬の
グリア細胞への薬理作用が関与
広島大学大学院医歯薬保健学研究院の薬効解析科学研究室・
仲田 義啓教授らと国立病院機構呉医療センター中国がんセンターの
臨床研究部・竹林 実副部長ら の共同研究グループは、抗うつ薬を
飲み続けた場合に脳内に存在すると推定される比較的高濃度の
既存の抗うつ薬が、モノアミン神経への作用だけでなくグリア細胞への
作用を介して、神経栄養因子を誘導することを発見しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23688
◇白血病幹細胞の栄養メカニズムを解明
CMLは白血病の一種であり、治療後の再発が重大な問題となっています。
広島大学原爆放射線医科学研究所の仲 一仁准教授(前金沢大学
がん進展制御研究所准教授、平成27年4月1日より現職)、
瀧原 義宏教授らは、韓国CHA大学校CHAがん研究所のSeong-Jin Kim教授、
金沢大学医薬保健研究域薬学系の加藤 将夫教授らとの国際共同研究を
平成22年より行い、CML再発の原因となる「CML幹細胞」の代謝産物を
解析し、CML幹細胞の栄養源となる物質を発見しました。
さらに、動物モデルを使った研究により、この栄養補給のメカニズムを
おさえることで、CMLの再発を軽減する新しい治療法を開発しました。
本研究成果について、平成27年8月20日広島大学霞キャンパスで
記者説明会を実施しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23662
◇隕石衝突でDNA構成分子が生成
~生命誕生前の核酸塩基の新たな生成過程~
東北大学理学研究科 古川善博助教らは、物質・材料研究機構
小林敬道主幹研究員、広島大学大学院理学研究科 関根利守教授と共同で、
生命誕生前の地球の海洋に隕石が衝突する際に起こる反応を
模擬した実験を行い、無機物からDNAおよびRNAの構成物質である
核酸塩基(シトシンおよびウラシル)や、タンパク質の構成物質で
ある種々のアミノ酸が生成することを明らかにしました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23639
◇慢性皮膚粘膜カンジダ感染とマイコバクテリア感染が
同時に起こる原因遺伝子を同定
広島大学大学院医歯薬保健学研究院小児科学の岡田賢講師は、
同研究院小林正夫教授の指導のもと、米国ロックフェラー大学の
Jean-Laurent Casanova教授らと共同研究を行い、慢性粘膜皮膚
カンジダ感染とマイコバクテリアに対する易感染性を合併する
原発性免疫不全症の原因となる遺伝子の同定に成功し、
平成27年8月4日に広島大学東京オフィスで記者説明会を開催しました。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23584
〔2〕広島大学トピックス
◇たおやかで平和な共生社会創生プログラム学生募集説明会を
開催します(10/22)※東京開催あり
広島大学大学院「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」
(文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」
平成25年度採択)の学生募集説明会を開催します。
興味のある方はぜひお越しください。
【募集対象】
平成28(2016)年4月入学(第2次募集)・平成28(2016)年10月入学
【日時・会場】
日時:2015年10月22日(木) 18:00-19:00
会場:広島大学東広島キャンパス 大学院国際協力研究科1F大会議室
※広島大学東京オフィス キャンパス・イノベーションセンター
4F408号室にて、テレビ会議システムによる中継で参加いただけます。
【プログラム概要】
本プログラムは、国内外の教育研究機関や企業、国際協力機関等との
連携・協力の下、地域独自の社会と文化を深く理解し、地域が抱える
課題の克服のために、必要な先端科学技術を見出し、育むことによって、
多文化共生社会を支えるリーダーを育成することを目的としています。
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23809
◇教育学研究科井戸川豊准教授が日本伝統工芸展で最高賞を
受賞しました
広島大学大学院教育学研究科造形芸術教育学講座の井戸川豊
(いどがわ・ゆたか)准教授の作品「銀泥彩磁鉢
(ぎんでいさいじはち)」が、第62回日本伝統工芸展で
最も優秀な作品に贈られる高松宮記念賞を受賞しました。
【展覧会情報】
第62回日本伝統工芸展
日程:平成27年9月16日(水)~28日(月)
場所:東京日本橋三越本店
※会期終了後、翌年3月にかけて全国12会場(東京・名古屋・京都・
大阪・金沢・岡山・松江・高松・仙台・福岡・松山・広島)を巡回します。
主催:文化庁、NHK、朝日新聞社、(公社)日本工芸会、東京都教育委員会
【テレビ出演情報】
NHKEテレ「日曜美術館」
平成27年9月20日(日) 朝9:00~
(再放送)平成27年9月27日(日) 夜8:00~
【詳しくはこちらから】
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23822
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〔3〕東京オフィスからのお知らせ
◇広島大学OB・OGの活動の情報提供のお願い
東京オフィスでは、卒業生の活動支援の一環として、広島大学
OB・OGの文化活動や教育・研究活動など非営利の活動を
ホームページやメールマガジンで紹介しますので、情報提供を
お願いします。
なお、内容によっては掲載できない場合がありますのでご了承願います。
◇広島大学の卒業生・元教職員の情報提供のお願い
お近くにメールマガジンをご希望の方、広島大学の卒業生の方や教職員
OBの方などがいらっしゃいましたら、東京オフィスまでお名前、
メールアドレス等をご連絡いただくよう、ご紹介願います。