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横浜で開催された「第三世代が考えるヒロシマ『 』継ぐ展2016」報告

8月3日(水)~8月8日(月)まで横浜市西区のみなとみらいギャラリーにて行われた「第三世代が考えるヒロシマ『 』継ぐ展2016」(広島大学COC共催、広島大学協力)に行ってきました。

今回の展示では、代表の久保田涼子さんと社会人、学生のボランティアによる第三世代からの視点で「見る・聞く・伝える」を子供から大人までにわかりやすく展示されていました。

 

 

入り口に入ると、広島平和記念資料館より原爆資料パネルが展示されており、肌が真っ赤に焼け焦げて剥がれている写真や焼け野原の生々しい写真等が日本語と英語で説明されていました。
 

ギャラリーの中央には、「あなたにもできる身近な平和へのアクション」として、20案のピースアクションの中から、自分ができそうなものを選び、「消しゴムでできた折鶴はんこ」が押されたモニュメントが設置されていました。
※20案のピースアクションとは※(20案のうちの一部紹介します)
・平和活動や学習に参加します
・家族や子供たちと戦争・平和について話します
・戦争・平和を学べる場所や資料館に行きます
・父・母、祖父母から先祖の話を聞きます
・核保有国について学びます
・差別・偏見について考えます
・現在の紛争・戦争問題に目を向けます

 

 

 

自分ができる平和へのアクションに折鶴の形をしたはんこを押しています

奥に行くと、「語り継ぐ」と題し、被爆者による体験談や、原爆の様子を語り継いでいる第二、三世代の皆さんが紹介されていました。
世代ごとに感じる「原爆」は異なるけれども、共通することは二度と同じことは繰り返さない、後世に語り継いでいく大切を感じました。

被爆者や第2,3世代による語り継いでいる人々の紹介

語り継いでいる方々のパネルを過ぎるとスクリーン上に映し出された「とうろう」が世界中の方のメッセージを乗せて映像で流れていました。タブレットから自分の好きな色とメッセージを入力すると、スクリーン上に次々ととうろうが流れていました。
 

 

 

学生ボランティアによる語り

このほかには、絵本作家の西村繁男さんが広島に長期滞在し、綿密な聞き取りに基づいて生まれた絵本「絵で読む広島の原爆(福音館書店)」の原画の展示や、被爆石材を集め研究している広島大学の国際室国際部国際支援グループ所属の嘉陽礼文研究員による建物のがれきや石材の展示などがありました。

原爆の悲惨さを物語る当時の瓦礫の破片

戦後71年の今年、戦争を知らない世代が増え、語り継ぐ若い世代をいかに増やしていくかが課題の今、生き生きと来館者に話かけ、説明をしていた社会人、学生ボランティアの存在が印象的でした。


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