広島大学大学院リーディングプログラムセミナーを開催しました

平成28年2月22日に、国立大学法人政策研究大学院大学　教授・国立研究開発法人科学技術振興機構　研究開発戦略センター　上席フェローの有本建男氏を講師に迎え、2つの博士課程教育リーディングプログラムで学ぶ院生20名，および教職員23名が参加し，広島大学大学院リーディングプログラムセミナー（使用言語：英語）を開催しました。

まず、講演Bridging science, society and politicsの冒頭では，ホワイトボードに時間と空間の座標が示された上で各自の立ち位置が問われ，当初戸惑った学生も自身の専門分野，出身国と問いかけられるうちに議論に引き込まれました。講演では，科学への期待，科学者の役割の変化について，19世紀大学の近代化から20世紀における科学の進歩と地球規模の複雑な課題の出現，そして21世紀に向けた科学に対する見方や考え方の変化といった大きな流れの中に位置づけ，お話し頂きました。東西冷戦とその終結，1999年の世界科学会議とブダペスト宣言，2001年の9.11テロ，2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故といった出来事を参照しながら，科学と社会，政治の関係を問い直す内容に，講演後は学生からの質問が途切れず，2時間ノンストップのセミナーとなりました。学生が特に興味を示した政治と科学の関係については，各国政府の科学アドバイザーの活動など具体的な事例に基づき議論が展開され，放射線災害復興にも共生社会の実現にも不可欠な政策との関わりに大きな示唆を得ました。本セミナーを通して，学生をはじめとする参加者一同が大学院で育つグローバルリーダーについてより明らかなイメージを持つと同時に，使命感を鼓舞される機会となりました。　　セミナーチラシ＞＞

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