サイクリング部に興味のある方は、下記を参考に藤川様までご連絡ください。
10月走行会は、伊豆大島まで遠征し、10月18~19日の一泊二日で、島内サイクリングを合宿形式で催行。
風光明媚な島内外周サイクリングと三原山登山・島の酒と名物料理・温泉を組み合わせた、楽しみしかない走行会の報告。
サイクリング部で伊豆大島に行きたい。
どうせならゆっくりと島内を観光したい。
この一言で年間計画に組み込み、最も気候の良い10月開催となった。
都会で立て込んだ日常と喧噪を忘れ、気の合う同窓でのサイクリングは、島内の絶景との相乗効果で、控えめに言って最高だった。
1日目(10月18日)
10:20 伊豆大島(元町港)集合
東京竹芝桟橋から出発した組と、熱海港から出発した組が、高速ジェットで伊豆大島元町港に集合。
東海汽船は、当日の朝にならないと、高速ジェットの大島着岸港が判明しない。元町港に着岸するか岡田港になるか。
今回1名は、島内レンタサイクルを利用することを予定していたが、元町港に着岸する方に賭けて元町港でレンタル予約。
日頃の行いが良く、結果的に元町港着岸となり、幸先良い集合となった。
元町港では、警察官が下船客を監視していたため、何のための監視か聞いてみた。すると、空港に警察官が待機しているのと同じ理由とのことだった。
納得して良いのか?とにかく無事にレンタルも完了し、先ずは野田浜に向かって、サンセットパームラインを颯爽とサイクリング部は出発。
11:20 野田浜
元町港から、サンセットパームラインを走行。ここは海岸に面して整備されたなだらかな道。全線に亘って大声で叫びたくなるほどの絶景。
行く手の左には、すぐ傍まで迫る太平洋の荒波。右前方には、海食崖で断ち切られた丘が連なる。
海岸線には、火山から流れ出た溶岩流の様相が見られた。
野田浜には、大きなベルがあり、そこで集合写真。
11:40 ぶらっとハウス(ソフトクリーム)
野田浜から、大島空港前の通りを抜けてすぐにあるのが「ぶらっとハウス」。
血が滴るような看板ではあったが、大島名物の大島牛乳で作られたソフトクリームは、濃厚な味わいでとても美味であった。
12:00 ランチ(大島名物磯ラーメン「かあちゃん」)
磯ラーメンを味噌ラーメンと勘違いされてた方もいたが、ここは大島海苔と魚介類で味付けされた、磯ラーメン。
まだ出発してから殆ど走ってないけど、ここをゴールにしても満足だと感じさせる。それほど充実感溢れる絶景サイクリング中。
磯ラーメンもとても美味しいスープだった。ソフトクリームを食べた直後にもかかわらず、あっという間に完食。
13:40 大島地層切断面(通称バームクーヘン)
バームクーヘンの日本発祥地は広島であることは有名だが、ここは地層断面がバームクーヘンに見えることで、通称とされたもの。
大島一周道路をゆっくり走っていると、突然見事な地層の縞模様が現れた。その圧倒的なスケールに感動。
案内看板を読むと、ここまで走ってきた大島一周道路の建設中に偶然発見されたものとのこと。
14:00 ここから自由行動
大島地層断面から、波浮港観光組と島最南端(筆島)まで走る組、個人で観光しながら島内を一周する組に分散して自由行動。
自由行動も全く問題ない。
(波浮港観光組)
ノスタルジックな大正風情残る漁港の古い街並みをゆっくり散策。
(筆島まで走る組)
名曲「あんこ椿は恋の花」の歌詞が記された石碑がある高台からは、波浮港全域が見下ろせた。
目を凝らしてよく見ると、小さいながらも、波浮港観光組を見ることもできた。
ここでは、地元の高校生たちの下校集団と遭遇した。純朴な高校生と、地元当地のことや彼らの生活について語り合ってみた。
見晴台の高台から少し走ると、「筆島」という景勝地に出る。
「筆島」は、海から突き出た筆の様な形状をした岩のように見えるが、海食崖との壮大な美景は、息をのむ絶景だった。
案内板を読むと、筆島自体が火山で、長い年月をかけて荒波に削られたためにこの形状となったとのこと。
(大島一周組)
筆島組と筆島で合流した後、一周は止めて、そのまま同行することにしたとのこと。
筆島からは、本日の宿泊地である元町港まで、来た道を戻る。
17:00 宿泊地(源泉かけ流し温泉「くるみや」)
途中で波浮港観光組と再び合流し、全員で本日の宿泊地「くるみや」に到着。厳密には、1名は合流後に再び自由行動に出ていたらしい。
この後予定されている居酒屋での打ち上げに備え、源泉かけ流し温泉で本日の汗を流す。
チェックイン前に、居酒屋後のつまみとアルコールを地元スーパーで購入したことは言うまでもない。
とても親切なご夫婦が経営されている民宿。居心地も良いし温泉も良い。本日の疲労は雲散霧消。
18:30 打ち上げ(居酒屋「紀洋丸」)
地元食材(べっこう寿司・地産とんかつ・くさや・明日葉)と、本日の感想や学生時代の話題を肴に、地元の酒で舌鼓を打った。
話題は尽きず、21:00の終了まで、とにかく楽しい打ち上げだった。
21:30 二次会(部屋飲み)
話題は尽きなかったので、部活合宿の定番である部屋飲み開催。
スーパーで購入した食材と酒で夜更けまで盛り上がった。
2日目(10月19日)
7:00 宿前再集合
昨晩は少々遅くまで盛り上がったが、部活合宿らしく、7:00集合。
本日のコースを確認してから2日目出発。
本日の想定コースは三原山登山。大島公園からあじさいレインボーラインで登山道に入る。
各自の疲労度合いに合わせて、途中の大島公園以降は自由行動を原則とした。
なお、東海汽船は着岸だけでなく、当日にならないと出航する港が分からない。
この日の朝発表されたのは、なんと…
「本日の出航は岡田港だよ」優しい宿のご主人から宣告されたのは、レンタサイクルの返却場所と異なる出航地。
急遽、本日のゴールを岡田港として、途中の元町港でレンタサイクル返却するコースとした。
8:00 泉津の切通し
1日目は島の西海岸を走ったため、本日は東海岸に向かって出発。東海岸はアップダウンの連続だった。
ここまで爽快な下りも多かったが、上りも多かった。しかし、左手には富士山も見ることができ、壮観なのは昨日と同じ。
景勝地でもある「泉津の切通し」を観光。
8:30 大島公園
ここには、無料の椿資料館と無料の動物園がある。
ここ大島公園までの道程は、1日目の西海岸と異なり山に入る。そのため、大島生息の自然動物が、我々に対して威嚇を交えて迎えてくれた。
ここから三原山外輪山頂上までは、各自自由行動とした。無理せず、自由に行動することが当部の方針でもあり、当然だと思う。
動物園を散策して、バスで三原山外輪山まで向かう組と、このまま三原山外輪山まで走る組とで行動開始。
(外輪山まで走る組)
ここから登山道までは、一部で、急激な劇坂が現れたものの、比較的傾斜の緩いコースでゆっくり走行。
なお、電動アシスト付き自転車の方は、どんなに急激な登坂でも、涼しい顔で走っていた。
野生の猿やリスや馬に迎えられながら、登山道をとにかくゆっくり走ると、突然視界が開けた。外輪山に出たようだ。
途中、あまりにもゆっくり走っていたため、地元の方から「大丈夫ですか?」と声を掛けられた。
「休みながらゆっくり走っているだけです」と返答したら、笑って立ち去って行かれた。
(バスで外輪山に向かう組)
動物園は、入場無料にもかかわらず、動物の写真入りバッジを無料進呈された。
一旦岡田港までバスで輪行し、岡田港に自転車を預ける。
そのまま、バスで三原山外輪山に向かった。
10:10 三原山外輪山頂上(自走組)
さすがに風が強くて寒い。下界とは別世界。
ここ外輪山から三原山頂上までは徒歩での登山となる。案内標識を見ると、片道40分とのこと。
寒いし、ここからでも三原山頂上はよく見えるし・・・
お腹も空いたし、ここまで疲れたし・・・ここから下山しようか・・・
そんな考えが脳裏を過ったものの、折角だから三原山頂上の火口まで行こう!奮起して歩き出した。
バス組もここまで来ることだし。
11:30 三原山頂上(火口)
地球の営みを間近で感じられる。大自然とはこういうことか。自然の巨大さに慄きながら、火山ガスを噴出する火口を見る。
火口を廻るお鉢巡りまではしなくて良いね・・・全員の意見が瞬時に一致した。
頂上から外輪山まで戻る下山道を歩いていると、バス組とも遭遇できた
登山客は多かったものの、海抜0mから自力で来たのは我々だけだという、あまり意味のない自負を少しだけ抱いた。
15:00 岡田港再集合
三原山からは登ってきた道とは異なる「御神火スカイライン」で下山。
あまりにも斜度がきつく、上りがこのルートでなくて良かったと心の中で喝采。
その分、景色は圧倒的なものだったため、きつい下りに注意し、途中で止まりながらゆっくり進んだ。
岡田港からは、竹芝桟橋に戻る組と熱海港に戻る組に分散となるので、今回の合宿のゴールはここまでとした。
岡田港では、出航まで少し時間に余裕があったので、船を眺めながら、今回の総括も行った。
自宅に着くまでは合宿。皆さんお気を付けて。
補足
(しまぽについて)
島内では、「しまぽ」という電子マネーがある。1枚7,000円で購入できて、1万円分利用できる(差額の3,000円は東京都の補助)
我々は各自「しまぽ」を2枚購入し、宿泊費・居酒屋・お土産・飲食代等は「しまぽ」決済だった(6,000円は東京都補助)
(高速ジェットについて)
今回、大島までの往復は、高速ジェットを利用した。
これはジェットエンジンで、海上を時速70Km/h~80Km/hの高速で進む。
驚愕のスピードだった。
【今回の走行距離】
1日目約50km, 2日目約34km
※自由行動も多かったので、これは最大値の目安。
いつもながら、本当に楽しい走行会。
思い出深い合宿であった。
以上、文責 藤川佳孝
<お問い合わせ先>
広島大学東京オフィス
TEL:03-6206-7390
E-Mail:tokyo(AT)office.hiroshima-u.ac.jp ※(AT)は半角@に変換して送信してください。

Home
