2004年6月10日
広島大学大学院工学研究科
常石造船株式会社
広島大学と常石造船、包括的研究協力に関する協定を締結
---船舶の設計と建造、環境保全に関する技術を共同開発---
広島大学大学院工学研究科(所在地:広島県東広島市鏡山1-4-1、研究科長:岡田光正、以下 広島大学)と常石造船株式会社(本社:広島県沼隈郡沼隈町常石1083、代表取締役社長:神原勝成、以下 常石造船)は、船舶設計や環境保全に関する技術開発に向けて、研究協力についての包括的な協定を締結しました。
国立大学の法人化を背景として、広島大学はその研究機能を幅広く社会に役立てるという社会的使命に基づき、種々の教育研究機関や企業との共同研究、受託研究の受け入れを積極的に進め、地域社会における産業技術の振興及び学術交流を推進しています。一方、常石造船は今日の産業と生活を支える輸送の手段である高品質な船造りを国際的に展開しており、そのために数々の技術的課題に関する研究を精力的に進めています。
今回の協定は、世界レベルの研究機能を通じて幅広い産学連携を進める広島大学と、卓越した品質の船舶の建造をめざす常石造船の双方の発展を目的としており、その成果は科学技術、産業および地域社会の振興にも大きく寄与するものです。
締結された協定にもとづき、広島大学と常石造船は推進組織として両者のメンバーによる「研究協力委員会」を設置します。本委員会は年度ごとに研究テーマを選定するとともに、予算の策定や配分、研究活動の進捗管理や評価、人材交流の推進、知的財産の管理等を行い担当します。
「研究協力委員会」の傘下には、テーマに通じた専門メンバーにより構成される研究グループを設け、研究活動を計画的に推進します。
本協定による研究協力は、以下に関連した分野で行われる予定です。
(1) 船舶の設計と建造、維持管理
(2) 環境の保全と国際協力の推進
(3) その他必要と認められるもの
なお、この研究協力により広島大学は産業のニーズを知り、一層効果的に社会貢献ができると共に、研究機能の一層の発展を図ることができ、常石造船においては実際の船舶の建造に活用される事により、さらに高技術で高品質の船造りが期待されます。
本協定の期間は3年を単位としており、研究の進捗状況とあわせて計画を見直しながら運営を継続していきます。