村山直輝(株式会社オリエンタルコンサルタンツ 内定)

(インターンシップ先:株式会社アルメック・ハノイ事務所(2008年度))

 

「就職氷河期の再来」。売り手市場から一転し,ある学部では「50社受けろ」と言われる状況下で私の就活は始りました。厳しい状況で,第1希望のコンサルタントや総合商社,大手銀行など納得した就活が出来たのは,出来ない自分を認める一方,「やりたいこと」や「自分を高めたい,挑戦したい」という強い思いが持てたからだと思います。その転機が海外インターンでした。私はVietnamの(株)ALMECで5週間お世話になりました。短い期間ですが,「途上国の現実」と「誇りを持って働く社員の方々」を目の当たりにし.新しい自分を確立することが出来ました。
それまで,途上国の現実について,講義や研究室で何度も話を聞いていましたが,どこか現実味がありませんでした。しかし,百聞は一見に如かず。GDPの話から原付5人乗り,蛇口からの茶色の水,食糧,玄関の鉄格子入りの二重扉など全く違う世界がそこにありました。そのような中で誇りを持って働く社員の方々から,数え切れないほどの刺激を頂きました。家族や恋人を置いてでも,途上国で働くことを選ばれている人達は,特殊かもしれません。しかし,自分の仕事が与える社会影響や,そのやりがいを感じて進んで働く姿が印象的で,自分も彼らのように情熱を持ち,社会と関わり合いながら進み続けていきたい,と考えるようになりました。その結果, 帰国後は修論以外にも各種NPO協会の活動に参加するようになりました。進路の決定に悩み,他のインターン参加など,積極的に進んで行動し,自分から何かを変えていくという大きな財産を得ることができました。これが,就活の成功に結び付いたと思います。

最後に,就職試験は面接です。海外インターンの経験の結果,自分の経験や考えを胸を張って話すことが出来ました。周囲の素晴らしい環境も活用させて頂き,担当教員の方に面接練習をして頂くなど,自分から進む姿勢が功を奏したと思います。その面接は他のどんな練習よりも役立ちました(緊張しました,怖かったです)。勿論,日々の活動が基盤なので,1日1日がとても大事だと思いますが…。


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