重川瞳(株式会社セブン・イレブン・ジャパン国際部 内定)

(インターンシップ先:バングラデシュ,グラミン銀行(2009年度))

 

途上国へのインターンシップに対して強い想いがあった。中学時代から国際協力の道を目指してきた。その為、現地の経験が必要であると思い、インターンに参加した。その中でも、グラミン銀行を選んだ理由として、現在勉強している開発経済に関連する企業、そして世界中に広まりつつあるマイクロクレジットの原点であり、また、大成功を収めたマネージメント力に触れたかったからである。国際協力と言えども、様々なやり方がある。大学時代から途上国の開発を学んできた中で、途上国の人々が自分達の力で発展出来るようサポートする事が真の持続的発展であり、国際協力である事を感じた。インターンに参加し、その想いが確信に変わると同時に、グラミン銀行のような利益も追究しながら持続的発展に力を入れると言ったソーシャルビジネスとマネージメントに興味を持った。

就職活動もそういった途上国の発展に関われる仕事を軸に進めてきた。しかし、進めていくうちに1つの現実があった。国の協力機構も含め、全ての民間企業は利益追求のみで、企業が求めているものと私がしたい事にズレがあった。
就職活動もうまくいかず、時には国際協力そのものを責め、ずっと追い続けた夢も諦めようかと悩んだ。内定をもらう為にやりたい事を殺し、自分を偽り、企業の求める人材になりきろうかと考えた事もある。しかし、結局たどり着く先は途上国に関わる仕事がしたいという想いだった。

そんな中、海外進出を強化しようとしている企業の最終面接で夢を聞かれた。それまで、別の角度から企業を見る事を意識し、「途上国」や「国際協力」と言った言葉を口にする事はやめていたが、「夢はたった一つしかない!」と抑えきれず、長年の夢を正直にぶつけた。そして、その想いが受け入れられた。主に途上国へマネージメントを通じてビジネスの基盤造りの手助けをする仕事である。
少しでも夢が実現出来る企業にご縁があったのも、G.ecboのスタッフや教授を始め、周りの方々のサポートのおかげである。心から感謝しています。


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