尾崎崇(株式会社クボタ 内定)

(インターンシップ先:国際協力機構(JICA)マカッサルフィールドオフィス(2009年度))

 

私は、インドネシアJICAマカッサルフィールドオフィスにおいて、技術協力案件であるハサヌディン大学工学部強化プロジェクトに一ヶ月間参加した。参加目的は、JICAが委託しているプロジェクトが、実際どのように行われているかを肌で感じること及び、修士論文と関連付けた資料及び水質サンプルを収集することであった。
ハサヌディン大学は、单スラウェシ州を代表する拠点大学でありながら、電子メールは機能せず、研究資材は不足し、週末はお祈りのため、会議が進まない状況であった。このような限られた資源や環境の違いの中で、効果的な成果をあげることの過酷さを感じた。また、私一人では実行することができなかったマカッサル市内を流れるジェネベラン川のサンプリングを、同大学の教授と共同し、実行できた際、人との繋がりの大切さを、身をもって体験することができた。

帰国後は、漠然と、海外で働き、社会貢献が可能で、自分の能力を生かすことができる企業に就きたいと考えるようになった。
それは、発展途上国の現場での仕事を目の当たりにし、現地の人々から感謝されている職員の方々を見て、私自身も、人の役に立ちたいと強く考えるようになったからである。私は、理系の素養、英語力、先進国及びインターンシップで経験した途上国の滞在経験から得られた協調性を強みに、海外サービスエンジニア職志望で就職活動した結果、機械業界で3社内定通知を頂くことができた。

私が、面接の際に印象に残ったことの一つに、海外に意識を向けている学生は多いが、途上国の現場でインターンシップを行い、研究活動をしている学生が極端に少ないということがある。そのため、面接官の質問も、インターンシップ期間中での出来事が多く、希望する職種に関連した実践的な経験であるため、自信を持って発言でき、影響力は大きかったと思われる。
就職活動は自己分析と企業研究が重要であり、自身が体験した経験から得られる将来像を企業の求める人物像にマッチングさせることが必要である。海外で働くことや社会貢献に興味のある方は、まず、自分自身を知るため、是非G.ecboインターンシップを経験することをお勧めする。


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