土屋善之(中国電力株式会社 内定)

(インターンシップ先:アルメック・ハノイ事務所(2009年度))

 

私は2009年8月から1ヶ月間,ベトナム・ハノイにある株式会社アルメックにてインターンシップという形で研究をさせて頂きました.研究内容は私の研究分野である交通行動調査の課題を発見・解決で,そのために私は徒歩やバイクタクシーなどでハノイ市を何度も回り,その土地の雰囲気や市民の生活の様子を体感しました.事前にベトナムの情勢や様子について情報収集をしていたつもりですが,まちを回って初めて知ることが多く「百聞は一見にしかず」という言葉を真に体験したとともに,「室内で考え,モデルを回し,考察する」というこれまで日本で行ってきた研究手法と全く異なるフィールドワークを経験することで,現場を訪れることの大切さを痛感しました.

この「現場を知ることが大切」というインターンシップでの教訓は,就職活動でも活かすことが出来ました.私が内々定を頂いた中国電力を例に挙げますと,ここでは会社説明会や原子力発電所見学会で会社の概要を知る機会がありました.しかし,このような一般的な話を聞くだけでは会社の真の姿は見えてこないと考え,現場職員の方とお話をさせていただける機会を見つけては積極的に質問をし,会社の強み・課題など生の声から会社の状況を整理することが出来ました.現場の状況を知ると働くビジョンも明確に話せるようになり,面接官の共感を得ながら面接を進めていくことが出来ました.私は他にも何社か試験を受けましたが,以上のことが出来たかどうかが勝負の分かれ目だったと思います.

海外インターンシップは長期間見知らぬ地で卖独で行動するという非常に過酷な研修です.しかしこの期間を過ごすことで,私は自分自身を見つめ直し,本当に大切なものを見つけることが出来たのだと思います.これから出発される方はそれぞれ違うことを体験されて帰国されるのだと思いますが,その体験や体験を通じて感じたことを将来の糧にされることを切に願っています.


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