5人の妊娠・出産・子育て経験を教育・研究に活かす

村上 真理 助教

基本情報

  • 所属又は配属:大学院医系科学研究科 
  • 職名:助教

子育てと教育・研究との両立

 広島大学には、次世代育成支援対策推進法に基づく、子育てと教育・研究の両立支援制度があります。幸運にも5人の子どもに恵まれた生粋の広島人である私は、この制度を利用し、助産・母性看護学の専門職として妊娠・出産・育児の実経験を教育や研究に活かしています。偏に、大学組織と先生方のご協力と、家事上手な夫や家族の理解のおかげです。
 例えば、産前産後休暇と育児休業は4回取得し、安心して育児に専念し復職させていただきました。また科研費は、育児休業等に伴う留保制度を利用し、研究を中断・再開させていただきました。さらに研究支援員制度により、業務量をやりくりし、研究成果をあげることができました。特にコロナ禍では、休日の家族とのリフレッシュ時間が不可欠でした。
 教育・研究と育児の両立には、信頼できる保育園の存在が必須です。幸い、学内のたんぽぽ保育園に入所でき、大切な乳幼児期に必要な年齢別の発達と成長の見通しをもてるよう、親子ともに育てていただきました。
 家族ともに健康で過ごせ、無理なく働き続けるためには、様々な支援制度を利用し、ワーク・ライフ・バランスを保つことが重要と思います。私の場合には、周囲の先生方による研究遂行へのご教授、適切な業務管理、子育てへの助言と、家族の協力のおかげで、細く長く続けることができており、大変ありがたいことだと思っています。

 

学生に対するメッセージ

 広島大学は自由で平和な素晴らしい国立大学です!小・中・大学の13年と、大学院生兼教員の19年の計32年間を広島大学で過ごす者として、その素晴らしさを確信しています。
 学生と教員双方の立場として、周囲の方々のご協力をいただき、恵まれた環境で身を投じ続けることができていることに、心から感謝しています。ぜひみなさんも、多くの方々とつながり発信してください。きっと貴重なお力添えをいただけると思います。
 「使命と勇気」これは尊敬する恩師からご教授いただいた言葉です。長年、教育と研究と家庭生活の両立のため、周囲の方々にたくさんサポートをいただいたおかげで、試行錯誤しながらも、家族ともども健康で過ごせています。その結果、ありのままの実経験を教育や研究に活用でき、小さな達成感を積み重ねています。助産師としての「使命」として、少しの「勇気」をもって発信することが、恩返しになると実感しています。
 みなさんも、ご自分のご経験や感性を活かし、「使命」を果たすために「勇気」をもって果敢に挑戦され、ご活躍されることを願います。

(2022年3月掲載)
*所属・職名等は掲載時点のものです。


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