【2021/08/30開催】第54回中四国人類学談話会「原子力マシーンの人類学」(日本文化人類学会)が開催されます

筑波大学名誉教授の内山田康先生をお迎えし、「原子力マシーン」をキーワードに談話会を行います。内山田先生は、3.11後の福島の浜通りを出発点に、そこで起こっていることを「システムとしても、持続においても、異なる諸々のスケールを持った、すなわち奥行きと見えない部分を持ったマシーンの一つの部分」(内山田 2021 (予定))ととらえ、英仏の使用済み核燃料再処理工場、ガボンのウラン鉱山跡、そして今後はポリネシアの核実験場へと旅を続けておられます。談話会では、こうした巨大な原子力マシーンの張り巡らす網の目、時空間のいびつな広がりを追って、『原子力の人類学』『放射能の人類学』と書き継いでこられた足跡の一部を共有していただきます。

コメンテーターとして、近年では原子力賠償制度や平和行政をテーマに、またこれまでの数々の著作との対話の中で、原子力や核問題に実践的なエンゲージメントもされている宮崎広和先生、そして原爆や放射線を主題に、科学と文化の関係について独自の切り口で研究されている科学史の中尾麻伊香先生をお迎えします。人類学のもつ理論的想像性が、原子力、核といった大きな問題をめぐっていかなる記述や実践の可能性を導くのか、議論する機会としたいと思います。

第54回中四国人類学談話会(中国・四国地区研究懇談会)

日時:2021年8月30日(月) 13:00-16:00

会場:オンライン(ZOOM)

*2021年8月29日(日)正午までに下記フォームより事前登録をお願いいたします。事前登録された方に、開催前日までにメールにてZoomのURLをお送りいたします。
[参加登録フォーム]

プログラム:「原子力マシーンの人類学」

  • 13:00-13:05 趣旨説明
  • 13:05-14:25 講演 内山田 康(筑波大学/東京外国語大学) 「遥か遠くの至高の支配者(?)が今ここで試している力の装置の部分と全体と顛末を追って」
  • 14:35-14:50 コメント(1) 宮崎 広和(ノースウェスタン大学/広島大学)
  • 14:50-15:05 コメント(2) 中尾 麻伊香(広島大学)
  • 15:05-16:00 オープンディスカッション

問い合わせ先

中四国人類学談話会事務局 中空・中屋敷
〒739-8521 広島県東広島市鏡山1-7-1 広島大学大学院人間社会科学研究科
E-mail: chushikoku604[at]gmail.com(@を[at]に置き換えています)


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