- 人間社会科学研究科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
- 人間社会科学研究科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
- 人間社会科学研究科 入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)
社会的に再考を求められている人文系・社会科学系の教育研究においては,諸分野が伝統的に取り組んできた知識探求型学問を深めるとともに,変化が激しい時代・社会にあって,新たな社会的な価値を創造したり,課題解決の方法を創造したりする役割が求められています。その実現のため,本研究科では,複数の研究科において教育研究に携わっている教員を一研究科に集約し,研究科の垣根を取り払った教育研究組織とすることで,既存の学問分野に加えて,専門とする分野以外への関心を深め,他分野の専門家と価値を共有しつつ,協働してその実現に取り組むことのできる人材の育成を目指した教育研究を行います。この教育研究を実現するため,学位取得を目指す学生にとって,育成する人材像やディプロマ・ポリシー,カリキュラム・ポリシーが明確であり,かつ専攻内および専攻外の教育課程との連携の目的とあり方がわかりやすく示された学位プログラム制を導入します。従来の研究科の枠に限定されない様々な分野の学生,分野専門型,融合型,専門職という性質が異なる学位プログラムの学生,文化や宗教さらには解決を目指す課題が異なる留学生や日本人学生が共通の場で学ぶことによって,学生の視野が広がり,専門分野や国籍等の違いを越えて相互にコミュニケーションをとる意欲と能力が培われることが期待されます。なお,学位プログラム制の導入に伴い,学位記に専攻名と学位の専攻分野名称だけでなく,学位プログラム名称も記載することで,学生が自らの専門分野を対外的に説明しやすいように配慮しています。学位プログラムは以下の種類で構成しています。
・ 分野専門型学位プログラム
専門分野を深く掘り下げるとともに,学生が他の分野も視野に入れることにより,専門分野以外への関心を深め,他分野の専門家と価値を共有しつつ,協働してその実現に取り組む能力を身に付ける学位プログラム
・ 融合型学位プログラム
SDGs等の世界目標や人文科学・社会科学的視点から解決すべき国内外の課題を理解し,学問分野の垣根を超えたアプローチが必要な研究テーマを設定して,その解決を目指す。中核となる専門分野に関する深い知識と方法論を獲得することで専門性を獲得するとともに,研究テーマへの取組を通じて,多角的・多面的視点及び他分野の専門家と積極的に協働して問題を解決する能力を身に付ける学位プログラム
・ 専門職学位プログラム
特定の高度専門職業人の育成に特化して,国内外の諸課題に適切に対応できる高度で専門的な知識・能力を涵養する学位プログラム