広島大学人文社会科学系支援室(文学)
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9月18日に大津市の園城寺(三井寺)で行われた記者発表で、大学院人間社会科学研究科人文学プログラム文化財学分野の安嶋紀昭教授が、国宝の仏画「五部心観」の写本に関する調査結果の報告を行い、その様子が中日新聞、産経新聞等に掲載されました。
記者発表において安嶋教授は、江戸時代末期の作品と考えられてきた「五部心観」の写本について、以下のとおり説明を行いました。
- 伸びやかで丸みのある線描の性質などから、西暦1000年前後の作品であることが推定される。
- 描かれた尊像の一部に明らかに線質が異なる部分が確認でき、絵師とは別の人物が線を書き入れたことが推定される。三井寺と縁の深い藤原道長とその姉詮子が彰子の入内(999年)に際して作らせた可能性がある。
- 一体の女性尊が部分的に故意に切り取られていることから、彰子安産祈願の肌守りとした可能性がある。
報道
- 産経新聞(2024/10/10)
- 静岡新聞(2024/10/7)
- 中日新聞(2024/9/20)
- びわ湖放送ニュース(2024/9/19)
- NHK(2024/9/18)
- 【プレスリリース】新発見! 彰子入内に皇子誕生の祈りを籠めた秘密曼荼羅