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[75周年]「地域連携企画-広島市立千田小学校100周年記念連携事業-模擬法廷体験」を実施しました(2025/2/20,東千田キャンパス)

広島大学75+75周年記念と広島市立千田小学校100周年記念の連携事業として、千田小学校児童による「模擬法廷体験」を、広島大学東千田キャンパスA402講義室「模擬法廷」で2月20日に開廷しました。

当日は千田小学校6年生が2班に分かれ、希望者が裁判官、裁判員、検察官、弁護人、被告人、証人となり、それぞれ80分程度をかけて、「喫茶店売上金窃盗事件」にかかる模擬裁判を実演し刑事事件の一連の手続きを体験しました。
被告人が窃盗を行ったことを示す明確な証拠・証言はないが、犯行が行われた時間帯及びその前後の状況から被告人が窃盗したことがある程度想定できるという設定の中で、他の児童たちも傍聴人として一緒になって挙げられた証拠や証言をもとに有罪か、無罪かを考えました。

模擬法廷の途中で実務法学プログラムの秋野教授が判断のヒントとなるアドバイスを行い、児童たちからは活発な意見があがりました。その結果は有罪、無罪それぞれに分かれましたが、今回の模擬法廷ではどちらが正しいというものではなく、実際の裁判では、このようにはっきりとした証拠のない事件に対して、被告人が犯行を行ったと想定するのが妥当だと判断する事実を積み上げていくことができるか否かで判決が決定されることを学びました。

議論後は弁護士でもある田上教授から児童たちに対して、これから中学生、高校生そして大人になっていく中でいろんな経験を積み上げていくことで、今回のようにはっきりとした証拠・基準がない中で自分で何かを決めなければならないとき、判断するために必要なものは何か、それはどれだけ確実なものなのか、その確実なものをどれだけ集められるか、を考えられるようになって欲しいと講評がありました。

広島大学と千田小学校は隣接した場所で同じように歴史を紡いできた学校です。今回参加していただいた児童の中から近い将来の広島大学の法学部生、実務法学の大学院生そして広島の地で活躍する法曹人が出てくることを期待したいです。

模擬法廷光景(1班)

模擬法廷光景(1班)

模擬法廷光景(2班)

模擬法廷光景(2班)


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