新刊情報

ヨーロッパ複合国家論の可能性—歴史学と思想史の対話

人文社会科学の幅広い領域(文学・歴史学・美学・法学・政治学・経済学など)に属する総勢16名の研究者が集った共同研究の成果——歴史家と思想史家の対話。17・18世紀の「複合国家」ブリテン(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)研究を軸に、フランス、オーストリア、そしてネーデルラントの国家体制と比較しつつ、欧州の国家群が本来的に孕む複合性・重層性をあぶりだす。特に思想史の側からは、J・ロックやD・ヒューム、あるいは、J・スウィフト、G・バークリ、E・バークらの言説にも光が当てられる。本書には、ナショナリズムと結びつき恐怖権力で分断を煽る「主権国家」への反省惹起というアクチュアルな側面もある。近年の礫岩国家論と併せて読んでほしい書。

編著者 岩井淳(静岡大学)・竹澤祐丈(京都大学)
著者 安武真隆(関西大学)、大津留厚(神戸大学・名誉)、望月秀人(日本福祉大学・非)、衣笠太朗(秀明大学)、勝田俊輔(東京大学)、中島渉(明治大学)、齋藤英里(武蔵野大学)、鎌田厚志(福岡大学・非)、貫龍太(京都大学・博士後期)、木村俊道(九州大学)、武井敬亮(福岡大学)、森直人(高知大学)、桑島秀樹(広島大学)、佐藤一進(神戸学院大学)
出版社 ミネルヴァ書房
出版年月 2021年5月1日
ISBN  
値段 定価 (本体円+税) 7,000円+税
種類 共著

 

本書についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。

広島大学大学院人間社会科学研究科
桑島 秀樹
kuwajima*hiroshima-u.ac.jp

※E-mailアドレスは、*を半角@に置き換えて送信してください。


up