第43回廣田隆一准教授

バイオのつぶやき第43回廣田隆一准教授「広島醗酵会?なにそれ?」
廣田隆一准教授
廣田 隆一 准教授

細胞工学研究室

(2019年6月)

 広島醗酵会(以下醗酵会)は当専攻の同窓会組織であるが、醗酵会を知らない卒業生が割と多いようだ、ということをここしばらく耳にすることがよくあった。私は醗酵会事務局の手伝いをしているが、こういう状況であれば宣伝の場が必要かと思い、この機会に紹介させて頂くことにした。

 醗酵会は、当専攻※卒業生の同窓会組織として、年に一回、本部(広島)と全国各地(東日本、関西、中四国、九州)の支部における総会と様々な行事を行う。本専攻の学生は、在学中は準会員、卒業すれば正会員となり、毎年6月頃に会報が送られてくる仕組みになっている。届かない方は事務局へメールなどで通知して頂ければ登録ができる。総会や、併せて行われる様々な行事への参加は、準会員、正会員ともに自由である。行事のイベントは、講演会あり、見学会あり、様々であるが、いずれも卒業生同士そして退職された先生方、現職教員との旧交を温める同窓会らしい場となる。ただ、本部、支部を問わず懇親会のお酒や協賛品が非常に充実しているのは、この醗酵会行事の特徴であり、卒業生の方々のあたたかいご支援のたまものである。

 私は専攻出身の教員ということもあり、他の先生方と共に運営事務局の手伝いをさせて頂いている。気がつけば、もうかれこれ10年以上にもなる。はじめは面倒だと思っていたが、開催される毎年のイベント(特に懇親会)で、ご高齢の大先輩方や大先生がハツラツと楽しんでおられる様子や、先輩と後輩、さらには世代を超えて専攻の共通の話題で盛り上がっている様子を見ていると、なかなか貴重な交流の場になっているのかなと存在価値を認識するようになってきた。アカデミック、企業にかかわらず、世界的にもトップレベルで活躍されている研究者の方々、各方面の業界で活躍されている先輩方と話ができる機会も多くある。これだけ多様な年代と職種の方が会すれば、情報収集やコネをつくる場としてもなかなかのものだと思う。聞いたところでは、大学の専攻レベルの同窓会でこれほど長く活動を維持し続けているのはなかなか珍しいようだ。

 大学を離れて社会に出ると、仕事やプライベートで同窓会への参加どころではないときもあるだろうし、別に興味がないという人もいるかもしれないので、それはそれで良いと思うが、醗酵会はいつ誰が行ってもそれなりに楽しむことのできる場として続いている。私個人としても楽しませて頂いている。事務局側の立場からすれば、まずは届いた会報をご覧頂き、少しでも興味を持たれたならば、本部総会または全国各地の支部会、交流会など、お気軽にご参加頂ければと思う。

※工学部第三類生物工学プログラム(旧発酵工学課程)、大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻(今年2019年から統合生命科学研究科生物工学プログラム)

 


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