解剖学及び発生生物学

池上 浩司 教授

【研究キーワード】
線毛、細胞骨格、細胞外小胞、細胞移動、細胞分裂、ストレス応答、概日リズム、体壁形成、イメージング、細胞生物学、発生生物学

【最近のハイライト】
ゲノム編集技術を駆使してアーチファクトの少ない実験系を確立し(Ijaz & Ikegami. Cell Struct Funct 2021)、研究対象タンパク質の局在や機能を過剰発現に頼らず解析することが可能になりました! この手法を活かして上記キーワードに関してシャープでクリアな特異性の高い結果が得られるようになりました! その第一の成果として、所属学生が学会(2021年 解剖学会・生理学会合同大会)の学生セッションで優秀賞を受賞しました!

研究者総覧へのリンク

【研究室主要論文】
・Circadian oscillation in primary cilium length by clock genes regulates fibroblast cell migration, EMBO REPORTS, 24巻, 12号, pp. e56870, 20231206
・A pair of primers facing at the double-strand break site enables to detect NHEJ-mediated indel mutations at a 1-bp resolution, SCIENTIFIC REPORTS, 12巻, 1号, 20220708
・Knock-in of Labeled Proteins into 5'UTR Enables Highly Efficient Generation of Stable Cell Lines, Cell Structure and Function, 46巻, 1号, pp. 21-35, 20210316

【教育内容】
学部教育:講義「人間理解のための人体解剖学」「系統解剖学」「発生学」、実習「人体解剖学実習「骨学実習」
大学院教育:講義「人体の構造」、演習・実習「特別演習」「特別研究」


【研究内容】
培養細胞、マウス個体、ニワトリ胚を対象にゲノム編集や微小手術を行い、細胞や細胞集団、組織がどのように変化していくのか、そこに寄与する分子や細胞間情報、更にはストレスや概日リズムなどの影響を、顕微鏡観察とオミクスを軸に探究しています。以下のようなテーマが進行中です。
 1.細胞間組織間コミュニケーションにおける線毛の新しい形態変化
 2.新規細胞外小胞の発見とその組織学的形態学的機能解析
 3.細胞骨格翻訳後修飾による極性構造の機能調節に関する形態学的解析
 4. ストレスや概日リズムによる構造機能変化
 5.配偶子形成に着目した生物進化の理解
 6.ニワトリ胚発生の体壁形成における側板中胚葉細胞の動態
 7. 形態学研究に資する新手法の開発

 

【写真説明】 一次線毛(左)、線毛端の切断放出(中)、線毛からの細胞外小胞放出模式図(右)


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