生理学及び生物物理学

藤原 祐一郎 教授

【研究キーワード】
イオンチャネル・受容体・トランスポーターの動作原理、電気生理学、構造生物学、分子間相互作用、生体分子センサー、人工イオンチャネル、チャネル病

【最近のハイライト】
H+チャネルのATPの直接結合による機能修飾機構を明らかにしました(J Physiol. 2023)。K+チャネルのイノシトールリン脂質の直接結合による開閉機構を明らかにしました(J Biol Chem. 2022)。グルコーストランスポーターの糖選択性の構造基盤を明らかにしました(J Mol Biol. 2022)。新しい光駆動チャネルの発見と構造解析を行いました(Nat Struct Mol Biol. 2022)。

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【教育内容】
学部教育:「生理学」の講義と実習など
大学院教育:講義「研究方法論」「人体の機能」、演習・実習「特別演習」「特別研究」など

【研究内容】
人体の機能を探求する学問が生理学です。システム化された人体の機能は構成する部品の性質を色濃く反映しています。当教室では、人体の部品である生体分子そのものの機能を探求することを通じて人体を理解する研究を行っています。我々のターゲットは生体のセンサー分子です。ヒトを含め生物は外界の環境に適応して生命を維持しています。生命体の内と外を隔てる隔壁が細胞膜であり、その場にセンサー分子が存在します。センサー分子は、外界の電圧、温度、光、pH、濃度など物理・化学物質的入力を生物学的出力に変換し生体の活動を惹起します。膜蛋白質(イオンチャネル・受容体・トランスポーター)のセンサー機構とエネルギー変換機構を研究しています。


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