腎泌尿器科学

【研究キーワード】
前立腺癌、膀胱癌、腎細胞癌、新規診断法、新規治療法、陰茎再生、膀胱再生

【最近のハイライト】
 当教室は、2010年に中国四国地方で初めてロボット支援下前立腺全摘術を行って以来、全国で有数のロボット支援下手術提供施設となっています。これまでに行った術式別症例数は前立腺全摘術685例、腎部分切除術108例、膀胱全摘術14例で、2014年および2015年の症例数全国ランキングは国公立大学の中でいずれも第4位でした。このような優れた実績と高い技術によって当教室は2013年にIntuitive surgical社から全国で5番目のロボット手術症例見学サイトに認定され、これまでに多数の医師やメディカルスタッフが見学に訪れています。研究面では、当教室は独創性、革新性に優れています。文部科学省科学研究費助成と外部資金の獲得件数はそれぞれ2017年13+4、2018年11+6、2019年11+4となっています。ハイレベルな国際学会である欧州泌尿器科学会(EAU)および米国泌尿器科学会(AUA)の年次総会には2014年以降、毎年7.3件の演題が採択され、このうち7演題がベストポスター賞、1演題が最優秀賞を獲得しています。

【教育内容】
 講義は、総論として泌尿器疾患の症状、泌尿器科で行う検査、処置、手術を、各論として泌尿生殖器癌、尿路感染症、尿路結石、尿路性器外傷、男性不妊症、性分化異常、尿路性器の発生と異常、排尿障害をテーマとした内容で行っています。
 臨床実習では、単なる診療の観察ではなく参加型を重視しています。5年生時のポリクリでは、膀胱ファイバースコピーなど泌尿器科に特徴的な外来検査の体験に留まりますが、6年生のアドバンストコースでは、初期研修医レベルの実習機会を提供し、マンツーマンで指導しています。具体的には、担当する患者さんの治療方針を主治医と一緒に考え、カンファレンスに参加して発表、プレゼンテーション能力を身につけさせ、さらにインフォームドコンセントはもちろん、腹腔鏡手術のスコピストや開腹術における皮膚縫合・閉鎖などチームの一員として活動できる機会を与えています。また、4年生の医学研究実習では泌尿器癌の基礎研究に取り組ませ、研究マインドを身につける教育を行っています。

【研究内容】
去勢抵抗性前立腺癌の新規血清バイオマーカーと新規治療法の開発
前立腺癌におけるプロリン異性化酵素の制御機構の解明と治療応用
前立腺癌の悪性化におけるEndocrine FGFの関与とそのメカニズム
非翻訳RNAをコードする転写超保存領域の前立腺癌における発現・機能解析
膀胱癌の新規標的治療法と新規診断マーカーの開発
腎細胞癌異種移植モデルの癌間質組織に対する分子標的薬の効果
磁性体化間葉系幹細胞による膀胱再生
血液幹細胞移植を用いた勃起不全治療の開発

【写真説明】 臨床実習でスコピストとして腹腔鏡手術に参加する女子学生


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