「富国への道、如何に」安井息軒著『救急或問』訳考
本書は、幕末維新期の儒学者安井息軒(1799-1876)が、開国後の物価高騰と積年の財政赤字に苦しむ諸藩のために書いた政治改革書『救急或問』の現代語訳と解説です。息軒は飫肥藩(宮崎)から江戸へ出て三計塾を開き、1861(文久2)に62歳で昌平黌儒官に抜擢された人物で、塾生には陸奥宗光や井上毅がいます。
本書のポイントは二つです。一、思想史的な読み方。『救急或問』は幕末の書物ですが、明治政府の近代化政策を先取りしたのような改革案が並んでいます。西洋の影響とされてきた明治近代化政策には、儒教という東洋の伝統的思想に由来するものがあったのかもしれません。二、政策論的な読み方。当時の「物価沸騰し上下困弊す」という状況は、2026年現在と重なります。現在の課題を解決するヒントを探すつもりで読むと、理解がすすむでしょう。
| 著者 | 著者:青山大介 |
|---|---|
| 出版社 | 鉱脈社 |
| 出版年月 | 2026年8月25日 |
| ISBN | 978-4-86061-953-4 |
| 値段 | 定価 2,090円(本体 1,900円+税) |
| 種類 | 単著 |
本書についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
広島大学大学院人間社会科学研究科
青山 大介
aoyamadaisuke1286*hiroshima-u.ac.jp
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