日本市町村一周中です!

来てくれた日

2018年11月19日

来てくれた人

仁科 勝介(ニシナ カツスケ)さん
経済学部 在学生(休学中)

ふるさとの手帖
http://katsuo247.jp/

ご来訪記

仁科 勝介さん (経済学部 在学生(休学中))

「広島大学校友会だより」の取材が東京オフィスで行われ、校友会学生スタッフとして、脚本家遊川和彦さんのインタビューに参加されていたのが、カツオくんこと仁科勝介さんとの出会い。
去年のクリスマスの出来事でした。
https://www.hiroshima-u.ac.jp/koyukai/dayori/dayori/back

当時3年生だった仁科さん。
「4月から休学して、日本一周するんです」という大胆な宣言を聞いたのは、この出会いの時でした。
広大にも元気な学生がいるんだな、というのが最初の印象です。

日本一周、厳密には「日本市町村一周」中の仁科さんから、「今東京にいるのでオフィスに寄ってもいいですか」とのご連絡をいただき、今回の再会が実現しました。

何度も補修しながら使っている愛用のバッグ

味があります

校友会学生スタッフの他、写真部や茶道部にも所属している仁科さん。
イベントや部、サークルから声がかかると、どこへでも写真を撮りにいくそうで、学生の間では仁科さんを知らない人はいないぐらいの有名人です。

中学まではスポーツ少年で、部員が80人もいる野球部の4番バッターだったという、意外な一面も。
幼いころから写真一筋、というわけではなかったんですね。

そんな仁科さんが写真に興味を持ったきっかけは、地元のお祭り。
子どもの自分には持つことができないようないいカメラを構えてどや顔の大人に、嫉妬したのだそうです。
負けず嫌いなんですね。

仁科さんが現在愛用されているのは、単焦点のレンズ1本だけ。
いろんな場面で写真を撮る旅には適していないともいえるけど、あえてこだわりとして使っているとのこと。
ありのままの、うそをつかない写真を撮りたい、それぞれの場所で自分が見た景色の飾らない感じを表現したい、という仁科さんの今の気持ちに合っているのが、単焦点レンズなのだそうです。

日本には全部で1,741の市町村があります(仁科さん談)。
今回の旅の目標は、1,000の市町村を回ること。

東京オフィスは、港区の立ち寄り地点としてカウントしてくださいます。
選んでいただき、まことに光栄です。

バイクでの旅の初日に、砂利を避けそびれて、膝の骨が見えるほどの大きな怪我を負ってしまった仁科さん。
2週間の静養を経て再スタートしますが、5分に1回休みながらのスローペースとなってしまいます。

本当に目標の1,000市町村を回ることができるのか、先の見えない圧倒的な不安がよぎりますが、その後向かった北海道で、179市町村のうち160を回ることができた時、広い広い北海道で多くの土地をめぐることができた事実が自信になり、その後の旅を続けることができたそうです。

仁科さんからはほんわかした雰囲気があふれ出ているのですが、どうやら強靭な精神力の持ち主のようです。

仁科さんの旅の目的は、日本を一周することではありません。
そこに住んでいる人や空気感を見たい、感じたいという、素直でシンプルな思いが仁科さんを突き動かしています。

日本に生まれて日本に住んでいるのに、日本のことを知らない。
だからまず知りたい、自分で見て感じて、そして知りたい、という強い気持ち。

撮った写真はその場で確認しないのがポリシーとのこと。
「いいな」と思った時にはシャッターをきっているのが理想だそうです。
フィルムカメラのイメージに似ていますね、と感想を伝えると、そうですね、とのこと。

将来は、何かを表現する人になれたらいいな、という仁科さん。
今は、日の出と共に出発して、日が暮れると活動を終え、写真を整理したり、明日行く場所を考えたり(前日に決めるんですって!)して過ごすそうです。

すでに目標の1,000を超える、1,100市町村を回られています。

仁科さんの撮る写真は、猫が寝そべっていたり、子どもが川沿いを歩いていたり、そんなありふれた日常の一場面を切り取ったものも多いのですが、それぞれの写真からは、その土地の歴史や暮らしている人たちの背後にある風景が溢れだしていて、とても魅力的です。

仁科さんの写真は、こちらからご覧いただけます。
みなさんも、ぜひカツオワールドを体験してみてくださいね。

ふるさとの手帖
http://katsuo247.jp/

<お問い合わせ先>
広島大学東京オフィス
TEL:03-6206-7390
E-Mail:tokyo(AT)office.hiroshima-u.ac.jp ※(AT)は半角@に変換して送信してください。


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