『台湾愛国婦人』研究論集―〈帝国〉日本・女性・メディア―

愛国婦人会台湾支部機関誌『台湾愛国婦人』(1908-1916)は、〈帝国〉日本が〈外地〉で刊行した初の女性誌である。本誌は台湾総督府の施行する台湾山地「討伐」事業後援の役割を担ったプロパガンダ誌であるとともに、当代の著名作家、知識人の原稿を大量に掲載している点に特徴を持つ。稀覯本であったため、十分な検討が行われてこなかったが、近年の新たな所蔵発見により、「『台湾愛国婦人』復刻版 明治編・大正編」(三人社、2019~)が刊行された。
本書は復刻版解説を担当した研究者を中心に、本学大学院での授業成果(院生の演習発表)を加え、小説、評論、短歌、映画、画報、童話、講談、漢詩、埋め草など、多角的な視座から雑誌の性格を照射すべく編まれた論集である。
著者 | 下岡友加・柳瀬善治編 |
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出版社 | 広島大学出版会 |
出版年月 | 2022年3月31日 |
ISBN | 978-4-903068-58-9 |
値段 | 定価3,740円(本体3,400円+税) |
種類 | 共著 |
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広島大学大学院人間社会科学研究科
下岡 友加
shimooka*hiroshima-u.ac.jp
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