アイデンティティと言語学習――ジェンダー・エスニシティ・教育をめぐって広がる地平

本書は、社会文化的な視点から第二言語研究に新たな地平を切り拓いたBonny Norton著『Identity and language Learning』第2版の翻訳です。言語学習の成否は学習者個人の特性のみによるものではなく、学習者をとりまく社会との政治的、権力的関係をみることなしに語ることはできないという本書の主張は、第二言語研究のSocial turnを生んだとも言われます。また本書で描かれる5人の移民女性のストーリーは素晴らしく、言語学習がきれいごとでも、絵空事でもなく、悔しい、悲しい、うれしい、楽しいなどの感情を伴った過去と現在と未来をつなぐ「人生」の一部分であることをまざまざと見せつけてくれます。言語学習者と関わる全ての人に読んでいただきたいです。
著者 |
著者:ボニー・ノートン 訳者:中山亜紀子、福永 淳、米本和弘 |
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出版社 | 明石書店 |
出版年月 | 2023年4月17日 |
ISBN |
9784750354439 |
値段 | 定価 3,080円 |
種類 | 翻訳 |
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広島大学大学院人間社会科学研究科
中山 亜紀子
anakayam*hiroshima-u.ac.jp
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