どん底を経て、今がある

来てくれた日

2018年9月12日

センパイ

松下 龍文(マツシタ タツフミ)氏
株式会社オハラ 営業部長
1998年 工学部卒業

株式会社オハラ
http://www.ohr.co.jp/

ご来訪記

株式会社オハラ 営業部長 松下 龍文氏(1998年 工学部卒業)

昭和34年に石川県でこんにゃく製造メーカーとして創業し、現在は食品製造販売、OEM事業を展開している「オハラ」の営業部長、松下さん。
商談や展示会参加のための上京の合間に、東京オフィスに立ち寄ってくれました。
実は、東京オフィス職員(K)の同級生で、学生時代のアルバイト仲間(江戸一すたみな太郎)でもあります。

ご自身も石川県ご出身の松下さん。
広島大学では、石川県の出身者は少数派ですが、お兄さんが北海道、お姉さんが名古屋の大学に進学され、では自分はいざ西日本へ進出、ということで広島大学への入学を決められたそうです。

また、学生時代は体育会のバスケットボール部に所属されており、当時の先輩には、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム、「広島ドラゴンフライズ」の運営に携わられている方もいらっしゃるそうです。

石川で4代続く漬物屋に生まれた松下さん。
地元での就職を心に決めており、卒業後は、地元の印刷会社での勤務を経て、ご実家の漬物屋で働かれます。

しかし、松下さんが29才の時、会社の経営が破たんし、当時役員であった松下さんは「自己破産」という大きな出来事を経験されます。
その後、当時からご縁があった「オハラ」に就職させていただき、今があるとのことです。

「オハラ」の商品は、スーパーの店頭やコンビニ、飲食店などでもたくさん取り扱われているそうです。
実はみなさんの身近にも、あるかもしれませんよ。

松下さんのお仕事は、商社や小売店などに自社製品等を売り込む、いわゆる「営業職」ですが、大変な人見知りだという松下さんは、営業職に就くことになった当初、とても自分に務まるとは思えなかったそうです。

それでも営業職を続けてこられた中で、今年は大手企業からの自社製品採用がひっきりなしに続いており、とても驚かれているとのこと。

過去の苦い経験があっても、周りの理解と本人の気持ち次第で十分に再生することができるので、同じような悩みを抱えている方がいらっしゃれば相談にのりますよ、とおっしゃってくださいました。

会社の経営破たんにより、銀行や取引先などさまざまな方に大変ご迷惑をおかけした、という気持ちを持ちつつ、しっかりと前を見つめている松下さんの姿が大変印象的でした。

<お問い合わせ先>
広島大学東京オフィス
TEL:03-6206-7390
E-Mail:tokyo(AT)office.hiroshima-u.ac.jp ※(AT)は半角@に変換して送信してください。


up