いつかまたあのワクワクを

私の学生時代5年間はHONDAバラードスポーツCR-Xと共にありました。1年次の夏休みに運転免許を取得し,その後は塾講師のアルバイトに明け暮れ,1年かけて資金を貯めました。夏期講習や冬期講習で声枯れしたことも度々・・・働きました 汗涙。

当時はハッチバックが全盛で,MAZDAファミリアや「街の遊撃手」ISUZUジェミニ,TOYOTAスターレットやDAIHATSUシャレード デ・トマソターボなどが西条キャンパス内を闊歩していた記憶があります。貯めた資金と親からの援助を携え,休日となれば友人のクルマに乗って広島市内で中古車を探し回っていました(現在のような検索システムがあれば,検索ワードに入力しないのでCR-Xとは巡り合っていなかったと思います)。

インテグラの中古車目当てで入ったHONDAベルノ大芝店で,店員の方からCR-Xを勧められました。人とは違ったモノに興味が湧く癖がある私は,HONDAエンジンへの憧れや2シーター+1マイルシート,ポリカーボネイト新素材をまとった軽量ボディーや全長3.7m足らずなのに全幅1.6m余りという独特のプロポーションに惹かれ,CMの歌も口ずさみながら新車購入を決めてしまいました。

その後に発売されたDOHCには若干の後悔と羨望は抱きましたが,それでも卒業までの4年半で約8万kmを共に過ごしました。今思い出しても,乗る度にワクワクしながらシフトチェンジしていたように思います。できるならもう一度運転してみたい・・・そんな想いです。

結婚してからは家内の実家(広島の自営,MAZDA信者)の影響で30年間ずっとMAZDA車を乗り継いでいますが,いつかまた”あのワクワク”を体感するクルマに乗ってみたいと思います。そして,そんなクルマがHONDAからリリースされることを切に願います。

(坂本信二)


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