N360の思い出

広島大学在学時は自動車部で「ぽんこつ」車に皆で乗って楽しんでいましたが、自分の車を持っている部員は少なくて、会社勤めが始まってからはマイカーを持つのが皆の夢でした。

高度成長の忙しい時期だったが、給料もそこそこ上がってきて、何と20代では持てないと思っていたマイカーが手に入りました。それがホンダN360でした。車番は忘れもしない「64-91」。

オートバイの空冷エンジンが搭載されていて、高回転までスムーズに回り、常時かみ合い式のギアはヒール&トウに最適で、箱根、富士山、日光などと近郊でしたが山野を走り回りました。あの曲がったギアシフトレバーの感覚は今も良く覚えています。
ホンダ車の特徴は外観に比べて車室内が広い事で、4人乗っても狭い感じはありませんでした。この設計思想はその後の新型車にも生かされているようですね。

一昨年三部社長が常務時代にお会いしましたが、やはり車作りを熱く語っておられ、本田宗一郎の思いが引き継がれているなと感じました。今後のご活躍を期待するところです。

(長谷川泰二 元自動車部)


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