院卒で主婦になった理由

こんにちは。ナオミです。
私は、広大の理系大学院を卒業後、メーカーに6年間勤務し、配偶者の海外赴任に帯同するため退職、妊娠・出産を経て、主婦になりました。

会社を退職する際、友人や元上司からは、「大学院まで出たのに働かないのは正直勿体ないよね」などと反応を頂いたことがあります。

確かに退職時は私もそんな風に感じていました。しかし、海外生活や、出産を経験して、"院卒だからって、大学を出たからって、必ずしも(あるいは常に)バリキャリである必要はないし、主婦になってもいい。"と考えるようになりました。

この記事では、そのように考える理由を3つ挙げさせて頂きます。主に、これから結婚・出産を予定している方やそのパートナー、夫婦の働き方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

理由(1) 自分や家族の幸せの形を考えた結果だから

私の場合、退職のキッカケになったのは夫の海外赴任に帯同するためでした。
ただ、一度も"夫のせいで退職しなければいけなかった"と思ったことはありません。
私は、働くことや稼ぐことが大好きです。退職はもちろん悔しかったですが、「別居生活になっても自分が働き続けること」と「夫婦で一緒に生活すること」のどちらが自分や家族にとっての幸せかを考えた時、私の答えは後者にありました。

仮に、私が会社勤務を続けて、夫婦別居生活が始まったとします。夫は初めての海外勤務でストレスがかかる中、全てを一人でやらないといけません。飛行機で10時間程かかるため、会えるのは年に2回程度でしょう。時差があるため、電話できる時間帯は私の昼休憩と夫の就寝前の一日数十分程度。

こういった生活は、私たちの幸せからはほど遠いものと考えました。
そのため、私は迷わず退職して帯同することを選び、夫も賛成してくれました。(ちなみに、もし結婚していなければ退職せず働き続けていましたね。)

「そんなのただの言い訳で妥協しただけじゃん!」と周りに思う人がいたとしても、自分達が幸せならそれで良いんです!!働くことも何かの理由で退職することも、どちらも幸せになるための手段であり、優劣関係にはないと思います。自分が幸せなら、どっちをとってもいいと思います。一番大切なのはその人の幸せ、これに尽きます。周りの評価は自分を幸せにしてくれるものでない限り、無視してOK!幸せに院卒とか大卒とかは関係ないですよね。

理由(2) 心に余裕のない生活を送りたくないから

退職して初めて"私ってこんなにも心に余裕を持てるんだ"と気づくことが出来ました。

夫婦共働きの時は、家事を分担してはいたものの、家から会社まで片道90分(満員電車)の往復はかなり負担でした。小さいことでイライラしたり、週末は疲れ切って寝て過ごしたり、、、。

退職して、全部の時間がフリーになって、新しい趣味に挑戦して、料理や掃除を丁寧にするようになって、私の笑顔が確実に増えました。おまけに夫の笑顔も増えて、今ではケンカはほぼ0です。
改めて、家族の幸せは家族のチームプレイにあるのだなと思います。

今年の春に子どもが産まれましたが、この心の余裕を持ったまま、育児に取り組みたいと考えています。子どもが6-9歳になるまでは、主婦でいるか、働き出したとしても、心の余裕を無くさない程度の働き方がしたいです。

理由(3) 勉強するための期間だと捉えているから

今は主婦でいることを希望しますが、子どもが6-9歳くらいまで大きくなった頃には、出来ればフルタイムで復職したいです。(理由はお金を稼ぐためです。)そのために必要だと思っていることが勉強です。

今は主婦でいる方が幸せとは思いつつも、10年近くキャリアにすっぽりと穴が空いてしまっては復職は厳しいのが現実です。

私は前職と同じ職種で復職したいと考えているため、その職種に関する国家資格に挑戦すべく、妊娠4ヶ月から勉強を始めました。
合格率は毎年数%の難関資格ですが、挑戦するなら今しかありません。子どもがいる今、仕事を始めたら、私の要領では絶対に勉強時間は確保できないと思います。
出産してから100日目までで、トータルで数時間しか勉強できてない厳しい現状もありますが、主婦でいる期間は、自分のために勉強をする期間でもあると捉え、先の準備はしっかりしていきたいです。

最後に

いかがでしたか?夫婦の能力や性格が100あれば、幸せの形も100あると思います。
それぞれの人生、何が幸せかは周りではなく自分達が決めるべきことです。
私の場合は、たまたま私が主婦になることで家庭内の充実度が上がりましたが、夫婦共働きで幸せな暮らしを送っている方もたくさんいます。
もし、働き方や自分の幸せについて悩んでいる方がいれば、参考にして頂ければ幸いです。

(ナオミ 主婦 2013年工学研究科修了)

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