まぁ、子どもたちにとっての人気は今も昔もすさまじいものがありますね、ポケモン。
うちの子が小学校1年生になって、やっぱりハマってしまいまして、それに付き合う形でいろいろと学んでおります。
ポケモンというビジネスのすごさは、その幅にあるように思います。ゲームからスタートして、アニメ、絵本や図鑑、フィギュア、カードとさまざまで、ポケモングッズの専門店では休日ともなると長蛇の列ができています。親の財布はどんどん軽くなっていきます。
うちの子は最近、ポケモンカードを使ったゲームを始めました。ご存じない方に簡単に説明しますと、6~7枚がランダムに入ったパックや100枚のセットなど、いろんな形で販売されているポケモンカードがあります。カードを収集する楽しさもあるのですが、ゲームに使えるように設計されているところが秀逸です。
カードにはポケモンそのもの、ポケモンのエネルギーになるもの、ゲームの展開を決めるものの3種があり、それを組み合わせて60枚のチームを作ります(これをデッキと呼びます)。これを使って1対1の対戦をするのがカードゲームです。
もし自分のデッキにどうしても欲しいカードがあったら、ひたすらパックを買い続けるか、あるいは友達と交換して手に入れます(そのため、この種のカードはトレーディングカードとも呼ばれます)。ただし、カードの種類は5000種にも上るので、必要なものは簡単には見つからないのが、「沼」としての恐ろしい部分です。
さて、このカードゲームに毎晩付き合うのがパパママの役目なのですが、子どもと遊んでいるうちに気がついたことがあります。遊んでいるうちに、子どもはいろんな学習をしているのです。本人がやりたくてやっている「学習」なので、効果は絶大です。
それは何か
知育系の幼児教育塾では、算数オリンピック委員会が開発したアルゴというゲームを採用しているところがあります(リンクはこちら)。論理性を養っていくという触れ込みで、じつはうちの子も学ばせているのですが、正直言ってポケモンカードゲームによる学びのスピードと幅は段違いです。
また、アニメやゲームソフトと違って、何時間も漫然と続けることがないってところも、親としては安心して与えることができる部分でしょう。
子育て中のみなさんにも、ぜひともお薦めしたいのですが、ひとつだけ問題があります。
パパママがはまってしまうと(なにしろポケモンがゲームソフトとして登場したのは1996年、つまり親もポケモンで育っている世代です)カードを大人買いしてしまいたい衝動にかられてしまいます。そうなると、子どもにねだられるおもちゃ代とはケタが二つも違う出費に直面することになります。
※いまからポケモンカードゲームを始めたい方には、一通りのカードとツールのセットがあります。ご参考まで
リンクはこちら
(チノ 出版社勤務 編集者 総合科学部1985年卒)