大切なあなたへ

あなたを授かったと認識した日の事を今でも鮮明に覚えています。私達夫婦は、それはそれは喜んだものです。とはいえそこからの日々はとても大変でしたね。この文章をしたためながら改めて妻に感謝しています。つわりでフラフラになり点滴を受けた事、切迫早産による絶対安静、満員電車で一緒に通勤した事もありました。それでも定期健診で日に日に大きくなるエコー写真を見てあなたに会える日を心待ちにしていましたよ。

当時はコロナ真っ只中。定期健診も私の帯同は許されず、産医院の玄関扉までの見送りで、妻からの報告を受け何かと心配した事を記憶しています。

出産に至っては真夜中の破水で、妊婦タクシーに乗り込み入院するも、陣痛の間隔が短くなるまで私は自宅待機。幸いにも立ち会い出産が可能で、ようやく妻に呼ばれ病院への入館が許された後は、改めて女性の強さを感じる空間だったように思います。

妻は普段から私より色々な意味で強い(笑)人間なので、あんなに苦しそうにしている姿を見て、私が耐えられず、産まれる前から泣いていた事は一生イジられる事でしょう。あなたの産声を聴いた時には妻への御礼や、誕生の感動で気持ちの整理がついていなかったかもしれません。

産まれてからは、色々な準備こそしていたものの、妻の入院中に役所への届け出などが始まり、何かとバタバタしましたね。特に夜間の対応は本当に苦しかったです。。。私は子供が泣いて何とか起きるところ、妻はちょっとした動きでさえ目覚めるという驚異のセンサー。完全母乳であった事もあり、情けない話ですが起きられず妻が対応した事も何度かありました。仕事を言い訳に3ヵ月という気持ちばかり育休で、もっと育児に奮闘できたのではないかと反省しています。それでも同僚の助けや上司の理解もあり育休を取得できた事、いつか恩返ししたいと考えています。

そこからあなたは著しいスピードで成長し、音に反応し、声を発するようになり、自分の手足を見つけ、寝返りを打つようになり、気付けば頭を持ち上げ、ハイハイをし、あっという間に立ち上がり二足歩行を始めましたね。どんどんオムツはサイズアップし、時にはオムツから漏れるほどウンチが出て、チャイルドシートを手もみ洗いした事もありました。吐き戻しが減り、おもちゃを齧って、歯が生え始め、離乳食を食べる様になり、最後の授乳を妻が悲しがっていた事も昨日の事のように感じます。

あと何回オムツを変えられるかな?離乳食はあと何回食べられるかな?着替えはいつまで手伝えるかな?そんな嬉しくも少し悲しいカウントダウンは露知らず、度重なる予防接種にも耐え、ここまで大きく成長してくれた事、本当にありがとう。

親としてのキャリアもようやく1歳になりました。毎朝(実は前夜から始まっている)、怒涛の保育園準備はいつまで経っても上達していないような気がしますが、登園時にあなたの笑顔が見られる事は毎日一生懸命働く私の原動力です。

未熟な父だけどこれからもよろしくね。

(Gorilla エンタメ会社勤務 2015年教育学部卒)

「広大東京リアル部」のページには、「広島大学公式ウェブサイト管理・運用指針」に基づき、東京オフィスが以下の基準を満たしていると判断した記事を掲載しております。

<投稿記事のルール(掲載できないもの)>
・個人や大学の誹謗中傷記事
・人権侵害や名誉棄損にかかわるもの
・Hateスピーチ
・品位の劣るもの
・その他常識的に不適切と思われるもの
(2018.1制定)

<お問い合わせ先>
広島大学東京オフィス
TEL:03-6206-7390
E-Mail:tokyo(AT)office.hiroshima-u.ac.jp ※(AT)は半角@に変換して送信してください。


up