地域づくり団体運営(起業準備中) 藤原佳祐さんのリアル

2019年 総合科学部卒
地域づくり団体運営(起業準備中)

私は3年間東京で全国の自治体の情報発信を行う会社で勤務した後、2021年の4月から故郷の愛媛県にUターンしましたので、それぞれを比較しながら、ご質問に回答させていただきます。

現在は午前中に実家の自動車整備工場の仕事を手伝いつつ、午後から故郷の特産品である自然薯を活用して故郷と若者を繋いで元気にする事業の準備を進めています。

栽培している自然薯畑

住居

どこに住んでいますか?職場や主要駅からの乗換、およその通勤時間も教えてください。
●東京都

東京ではいろんな町で暮らしました。神楽坂→吉祥寺→学芸大学→中板橋→清澄白河の順に、会社のオフィスの移転などに伴い引越ししました。それぞれの街にはいろんな良さがあって、特に神楽坂の石畳の裏路地や、緑が美しい井の頭公園の風景はとても心に残っています。

東京で滞在する最後の2ヶ月間は、大学時代から付き合いのあった他大学の後輩と清澄白川駅の近くでシェアハウスをしました。私が大学4年時に大崎下島で日本酒のベンチャー会社でインターンシップをしていた際に、隣の大崎上島でインターンシップをしていた彼が、たまたま島に遊びに来てくれたのが出会いのきっかけでした。その後も連絡を相互に取り合っていた中、一緒に住むことになりました笑

井の頭公園

●愛媛県

4月以降は愛媛県砥部町広田地区の町営住宅に住み始めました。目の前に山がどん!っとあって毎朝、小鳥のさえずりで目を覚まします。

家の前の風景

また、どうしてその場所を選びましたか?
●東京都

会社まで自転車で20分とが近かったからです。また近所には、クラフトビール屋やワインバー、カフェなどおしゃれで素敵なお店がたくさんあり、魅力的でした。

●愛媛県

地元のまちづくりに関わるためには、まず住んでみることが大事だと思ったからです。また町には、民間事業者の住宅はなく、町営の住宅だけなので、住む場所の選択肢はかなり限られていました笑

部屋の間取りや広さ、家賃を教えてください。
●東京都

1K、17畳程度、家賃7万5000円です。このエリアでは破格ですが、シェアハウスの相方が500件近くリサーチを行い見つけ出してくれました。

●愛媛県

1DK、駐車場付きで、1万円と破格です。

家を探すときに気を付けるべきことは何ですか?
●東京都

契約期間は2年縛りが普通で、契約満了前の解約では違約金がかかると思いますが、自分の場合は引越しが多かったので、なるべく契約期間が1年などの物件を探すようにしてました。また初期費用についても、敷金礼金などかかってくると思いますので、できるだけ初期投資が少なくて済む物件を探すようにしてました。

●愛媛県

民間サイトのように、部屋の内部がよくわかる写真などは少なく、県外から家探しをしましたが、コロナで現地にもいけませんでしたので、写真2枚で家を決定しました。また家賃の保証会社の制度がないので、親族に署名やハンコを押してもらったり、かなり手続きに苦労しました。

お金

広島に比べて家賃が高そうですが、寮や家賃補助はありますか?初任給でも、服飾費、交際費、食費は十分手元に残りますか?
●東京都

家賃補助はありませんでした。ただシェアハウスで家賃を折半していたこともあり、余裕は残りました。また特にコロナで飲み会が減ったので支出が減りました。

●愛媛県

家賃が安いのでだいぶ生活コストが下がりました。食費も食材をいただくことが多く、だいぶ減ったように思います。

貯金や投資はしていますか?

昨年から、NISAを始めてみました。

移動

通勤手段は何ですか。通勤は大変でしょうか。また、日常の足として役立っているものはなんですか。
●東京都

通勤は自転車を活用していました。電車通勤に比べるとストレスはとても減りました。
自転車があると買い物も便利です。

●愛媛県

仕事場までは、車で3分くらいで到着できます。

プライベート

オフタイムには何をしていますか。

東京に来てからは、山登りのサークルに入り、よく山を登ってましたが、その後キャンプによく行っていました。ただ、緊急事態宣言が発令されていると、動きづらくなったので、家の周りのお店を散策したり、オンラインで飲み会をしていました。

また昨年のコロナが流行したタイミングで、一時的にリモートワークになり、自分と向き合う時間がすごく増え、その中で改めて本当に自分がしたいことは何かと考えるようになりました。そんな時、ある社会起業塾と出会い、オフタイムの大部分を塾に使うようになりました。今まで自分がなんとなくやりたいと思っていたことを整理して言語化し、別の会社の人たちとプロジェクトチームを作り実践していく過程は、すごく自分にとって刺激的で学びの多い時間となっています。

私はそのチームで、愛媛の広田地区と若者を、広田の特産品である自然薯をツールとして繋いで双方を元気にしていく取り組みを進めています。その取り組みを進めていく中で、現場に飛び込みたいという気持ちもあり、愛媛へのUターンを決意いたしました。愛媛県に戻ってからは、車で10分のところにあるキャンプ場でキャンプか、自分の畑で作業してます。自然に囲まれながら、体を動かすのが一番楽しいです!

登山時の風景

日用品はどこで買い物しますか。服や趣味のものはどこで買い物しますか。
●東京都

近所のスーパーで購入していました。本やキャンプグッズは、ネットで買っていました。

●愛媛県

車で20分くらいのところにあるスーパーなどを活用します。アマゾンなどもちゃんと届くので、助かってます。

お好み焼き(麺あり)のお店で美味しいお店はありますか?
●東京都

池袋に美味しいお好み焼き屋があったように思いますが、やはり広島で食べるのが一番美味しいかと思います笑

●愛媛県

まだ見つけられていないので、探します!

学友との関係は維持できていますか?

社会人になっても、広大の後輩、同期、先輩方との繋がりはけっこう強いなと思います。

ありがたいことに、東京に出て来てから、OBの方が運営されているワイン会のお手伝いをさせていただき、その中で世代を超えて様々な方と交流の機会を持たせていただきました。「広大」というだけで温かく迎え入れてくださる場所があるのは、本当に嬉しく思いましたし、今後もこの繋がりを大事にしていきたいとも思っております。

一方で、社会人になって、大学時代と同じくらい濃い関係性の友達を作るのは結構難しいなと私は思いました。だからこそ改めて大学時代の友人の貴重さを感じています。特に大学時代にしっかり関わってたのが良かったと思ってます。愛媛に戻ってからもSNSを通じて連絡をとっています。コロナで今は難しいですが、みんなに遊びに来てもらえるように、受入れ準備を進行中です!

環境

方言を使っていると目立ちますか?
●東京都

自然と標準語になってしまいました。

●愛媛県

「ほうなんよ!」「行ってこーわい」「なんしよるん」など、自然と伊予弁に戻ってきました笑

広島or地元に戻りたくなりますか?

東京には東京ならではの良さも感じていました。例えばいろんな刺激に溢れていたり、人とすぐ会えたりなどです。ただコロナを経験した中で、身動きが取りづらく、仕事も自宅でのリモートワークが中心となり、ストレスを感じるようになりました。それを踏まえると、より地方での暮らしに魅力を感じるようになりました。

また中学2年生の時に、自分の母校の小学校と中学校が廃校になり、まちがどんどん衰退していく姿を見て、「いつか自分が故郷を元気にしたい!」という気持ちがあり、動くのは今だと思い、戻ることを決断しました。

社会人になって、心や人生観、労働観にどのような変化がありましたか。
●東京都

学生時代は自分のやりたいことだけに気持ちが集中してましたが、心と体の健康や、大事な人との信頼関係の土台がすごく大事だと気づきました。

また仕事については、やりたいことがすべてやれるわけではなく、社会人としてのスキルなどもまず必要であると感じました。

●愛媛県

鳥のさえずりや川のせせらぎ、運転中に見える鮮やかな緑の風景、新鮮で美味しい食べ物、地域の人との交流など、すごく自分にとっては大切なことだなと再確認しました。ものすごく基本の気持ちのベースが明るくなったように思いました。オンラインで友達と話すと、顔色よくなったねってよく言われます笑

山の風景

仕事と家事(炊事、掃除、洗濯など)の両立は大変でしょうか。
●東京都

シェアハウスの相方が、よくやってくれていたのでとても助かりました。どちらか余裕がある方がご飯を作ってあげたりしてとても楽しい時間でした。

●愛媛県

シェアハウスの相方に家事のやり方を仕込んでもらったので、段取りよく楽しく家事ができるようになりました。特に地域の方々から季節の新鮮な食材をいただくことが増え、料理するのがより楽しくなりました。またBBQはすぐできるので、肉などを炭火で焼いて食べると最高ですね!

いただいた竹の子

怖い目にあった経験はありますか。
●東京都

危なそうな人はけっこう歩いてますが、、、笑。特に危ない経験はありません。

●愛媛県

街灯がほとんどないので、夜外を歩いてると、物音がするだけで恐怖を感じます笑。

読んでいただき、ありがとうございました。
愛媛や自然薯に興味がある方は、お気軽にご連絡ください^ ^

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