「なんだか違う気がするんですよね…」
「毎日モヤモヤしながら働いています…」

これは、私がキャリアアドバイザーとして働いていた際に、若手会社員からよく聞いた言葉です。
就職活動に成功し、一流企業に入社。
希望の部署に配属され、学生時代に思い描いた仕事に就いている。
一見、華やかで順調なキャリアを歩んでいるように見えても、心の中では不安や不満を抱えている方が多くいます。
- このままではいけない。何かを変えなければ。
- 今の仕事では自分の強みが生かせていない気がする。
- 周囲から一目置かれるような特別な存在になりたい。
こうした思いにとらわれ、現状に満足できず、ずっと何かを求め続ける状態を、私は「何者かになりたい病」と呼んでいます。
※余談ですが、東京の朝の通勤電車では、暗い表情で転職サイトを見ている若者をよく見かけます。
そんな悩みを抱えて働く人を少しでも減らしたいと思い、「何者かになれない自分」とどう向き合えばいいのか、自己コントロールの方法について、私なりの考えをお伝えします。これから社会人になる皆さんの参考になれば嬉しいです。
1. 自分なりの幸せの基準を見つける
SNSや動画配信の普及で、他人の華やかな生活が簡単に見える時代。
多くの人が楽しい瞬間だけを投稿するため、知らず知らずのうちに自分と比較して、劣等感を抱いてしまいます。
ですが、どんなに素敵に見える生活も、実際には完璧ではありません。
大切なのは、自分なりの幸せの基準を見つけて大事にすることです。
他人と比べるのではなく、自分が何に幸せを感じるのかを知り、その気持ちを大切にしましょう。
完璧な環境は存在しません。自分から積極的に幸せを感じにいくことが大事です。
2. 「青い鳥」を追いかけている自分を客観的に見る
キャリアや仕事においても、つい「無いものねだり」になりがちです。
- 内定が出ても「もっと自分に合う会社があるのでは?」と考えてしまう
- 年収が上がっても、さらに上を目指してしまう
理想を追い続けることは悪いことではありません。
しかし、漠然とした憧れや目標をひたすら追い続けても、終わりはなく、満足感は得られません。
童話『青い鳥』のように、本当の幸せは意外と身近にあるものです。
冒険や挑戦は必要ですが、「自分は今、青い鳥を追っているな」と自覚し、客観的に自分を見つめることが大切です。
完璧な環境は存在しません。
そのことを理解するだけで、自己肯定感や幸福度はぐっと高まります。
3. 悩みを抱えている自分を受け入れる
悩みのない人なんて、ほとんどいません。
「悩みがある → 解決しなければ → 転職しなければ」と考える完璧主義の方もいますが、転職しても新たな悩みは必ず生まれます。
その悩みが耐えられる範囲であれば、無理に転職する必要はありません。
- 同窓会で会社での活躍を自慢する友人
- 仕事で評価されている同期
- 理不尽な上司
こうした人たちも、実はみんな少しずつ不安を抱えながら働いているのです。
「みんなも悩んでいる」と考えるだけで、気持ちが楽になるはずです。
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もし、社会人として働く中で疲れたときは、ぜひこの考え方を思い出してください。
きっと、心が少し軽くなるはずです。
(若旦那 オオハラ)
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