せめて、旅のプランでも立ててみよう Vol.1【人吉/阿蘇・水基めぐり/国東半島】

コロナは必ず終息します。GO TO なんちゃらは、いろいろ混乱していますが、旅が新しい出会いと自分再発見の機会となることは間違いありません。来たるべきその日を意義あるものとするために、とっておきのディスティネーションを紹介します。

人吉【熊本県】

今年の夏、全国的に有名になった人吉は私の生まれ育ったところ。鎌倉時代から約700年続いた相良藩の城下町です。

人吉城跡

当時のおもなデートスポットと言えば、石垣の残る城址公園やそばの球磨川でのボート。球磨川の中洲で開催される花火大会に、国宝建築物青井阿蘇神社での「おくんち祭」ぐらい。

青井阿蘇神社

今は、鉄オタに有名なスイッチバックやループ線を通過して日本三大車窓の一つ「矢岳越え」を楽しめる観光列車、球磨川沿いを走るSL人吉も人気です。

日本三大急流の一つ球磨川では昔ながらの川下りだけでなく、ラフティングやカヌーなどアクティビティも豊富。「夏目友人帳」の聖地として、海外からの観光客も増えています。

球磨川沿いの老舗の温泉旅館で特産の米焼酎をちびり。

球磨川

ふるさとの人たちは、今回は被害をもたらした球磨川とともに生きてきました。復興したら、ぜひお出かけください。

人吉温泉観光協会
https://hitoyoshionsen.net/

(浦川美代子 1986年総合科学部卒)

水基めぐり【熊本県・阿蘇】

肥後国一の宮、阿蘇山火口をご神体とする阿蘇神社は全国の同名450社の総本社でもある。古くから数多くの参詣者を集めてきただけに、鳥居前には年月を重ねた木造建築の商店が広がっている。緑も多く、真夏でも涼やかな風が肌をなでる、そぞろ歩きが何より魅力。

そして、この一帯にはしっとりとした水の香りが満ちている。阿蘇山一帯に降った雨が地下水となってあちこちでわき出ているからだが、水基めぐりとは、この鳥居前町全域10数カ所に設置された水飲み場(水基)を巡る散歩ルート。阿蘇の水を堪能するもよし、吹き抜ける風に心を清めるもよし。

鳥居前町

ベストシーズンは夏。猛暑で知られる熊本市内から1時間で別世界に。

阿蘇 一の宮 観光ポータルサイト
http://www.aso-hifuri.jp/water.html

(千野信浩 総合科学部1985年卒)

国東半島【大分県】

ほぼ円型、円錐形の瀬戸内海にむかって突き出た大分県の半島。平地がほとんどなく、近代以降に鉄道や道路整備もほとんど行われなかったため、中世がそのまま残されたような日本の原風景が広がっている。古来、山岳信仰の場であり、その寺社群は今も六郷満山の名で受け継がれている。

1200年前の荘園がそのまま残っている田染荘(たしぶのしょう)、国宝の富貴寺大堂、平安後期作としか判明していない岩肌に刻まれた仏像、熊野磨崖仏は国内最大級の規模。中心にそびえる両子山から四方に刻まれた谷筋ごとに風習や言葉が違うとも言われている。

富貴寺

熊野磨崖仏

何度訪れても新しい発見がある現代の秘境だが、それだけにレンタカーが必須。ベストシーズンは春。

大分県観光情報公式サイト
https://www.visit-oita.jp

(千野信浩 総合科学部1985年卒)

Photo by 仁科勝介(経済学部2020年卒)
仁科さんの日本市町村一周の旅の写真はこちらからご覧いただけます
「ふるさとの手帖」

(鳥居前町/富貴寺/熊野磨崖仏:千野信浩)

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