2014年 総合科学部卒
コンサルティングファーム 戦略コンサルタント
住居
どこに住んでいますか?
(1)入社~三年半:港区海岸(ゆりかもめ線日の出駅徒歩3分、JR浜松町・田町駅それぞれ徒歩15分)
(2)今:新宿区神楽坂(東西線神楽坂駅・大江戸線牛込神楽坂駅にそれぞれ徒歩3分、JRと地下鉄の5路線が乗り入れる飯田橋駅が徒歩9分)
どうしてその場所を選びましたか?
(1)入社~三年半:入社前、上司から「タクシーのワンメーター圏内がおすすめ」と言われており、当時職場のあった汐留から近いエリアで探しました。ドアtoドアで15分でした。
また、出張の要となる交通アクセスも重視しました。浜松町・田町駅は新幹線にも飛行機にもアクセスしやすく、徒歩15分でしたが運よく家の前にバス停があったため、スーツケースを抱えた外出も苦ではなかったです。仕事柄、前泊せず始発で長距離移動することもあったため、その点は助かりました。
(2)今:入社一年後、職場が大手町に移転してしまい、通勤時間が2倍の30分程度に延びてしまいました。海沿いが好きで芝浦やお台場、豊洲を休日に散策していましたが、三年住んで満足したため、次はオフィスに近づきつつ東京の歴史を感じられる街を探しました。
それがいま住んでいる神楽坂です。
今はドアtoドアが15分で、徒歩でも35分程度です。通勤に使う東西線は激しい混雑率で有名でしたが、出社時間に決まりはないので9時半を過ぎればストレスもなく、また、そもそも近いので徒歩やレンタサイクル、緊急のときはタクシーも選択肢になります。
部屋の間取りや広さ、家賃を教えてください。
(1)入社~三年半:1Kで20平米、築10年超で9階建の3階で、8.7万円でした。これでも割安な方で、建物の真正面には交通量の多い道路とさらに高架の首都高があり、その大気汚染と騒音ゆえにリーズナブルな家賃だと説明されていました。
ただし、幸い自分の部屋は道路と反対側で、直接的に空気や音の問題を感じたことはなく、さらに眼下には運河が流れその波の音を聞きながらビルの隙間に見える東京タワーを眺めることもできたので、なかなかの風情がありました。
(2)今:1DKで35平米、新築3階建の2階で、XX万円(秘密)です。広くて新築、それにオトナの街神楽坂ということで都心の一人暮らしについてこれ以上はないだろうと、謙虚な私ですら傲慢なことを考えていますが、割安になる条件が一つ、隣が墓地です。神楽”坂”であり、こちらが高台のため視界はそれほど気にならないものの、夏に窓を開けていると線香の香りがします。
なお、参考までに私の同期は入社直後は、両国や森下など墨田区~江東区で1DK、家賃11~12万あたりが多かったように思います。同期と支払能力が同じと考えれば私は最初の3年半は家賃を抑えていたので、その頃の反動で次の4年はいいところに住みたいと思ってしまったのかもしれません。
家を探すときに気を付けるべきことは何ですか?
先述の通り、何らかの条件を落とせばリーズナブルになりますが、その際は内覧かせめて”外覧”だけでも行いましょう。東京では、春は放っておいても客が来るため、内覧をさせないまま前の住人が退去した後すぐに入居契約を結ばせようとするケースがあります。悩んでいると、内覧をせず先に契約を結んでくれる人に物件が渡ってしまうのです。
交通量による空気の悪さや騒音、窓を開けた時のにおいなど、その場所に立って初めてわかることは多いので、特に地方から出てくるみなさんは、物件探しをする日程を充分に確保して内覧/外覧を行った方がよいと思います。
逆に、あってよかったと気づいたこととしては、24時間ゴミ出しできることと浴室乾燥機が挙げられます。
実家生の人は特に、定刻のゴミ出しがいかにめんどくさいか思い知ることになります。決まった曜日の朝●●時までに家の外に持っていく、というのは非常に億劫です。24時間出せるということはつまり、タイムリミットを気にしなくてよいことと、出かけるついでにゴミを出せるという点で、本当にラクです。
浴室乾燥機は、最初は空気が悪い場所に住んでいたため使い始めたのですが、花粉も付かないということに気づき今もこのシーズンは大活躍です。
お金
貯金や投資はしていますか?
私は大きなお金のかかる趣味をもっていないため、ボーナスが出たから買い物しよう、という使い方はしていません。ただし、英会話学校に100万円つっこむなど、使いどきをじっくり考えたあとは思い切って払うようにしています。
ひとつ決めているルールとしては、いつクビになるかわからない業界にいるため、毎月一定額は貯金し、大きな出費をする際は預金がその水準を下回らないよう確認しています。例えば入社から2年で100万円貯める目標があったとして、その時手元に貯金が120万円あるのならば、差額20万円までは旅行や買い物など自由に使う、という感じです。
なお、投資は会社のルールが厳しいためやっていません(インサイダー取引を防ぐため)。
プライベート
オフタイムには何をしていますか。
観光です。例えば私がいま住んでいる神楽坂は、夏目漱石や泉鏡花のゆかりの地として知られており、それぞれ記念館や石碑が置かれていたりします。一通り散策して疲れたら、作品に登場するとされるうな重を食べます。
都心はこのような場所が非常に多く、江戸以降、たくさんの歴史が刻まれています。例えば銀座や日本橋、人形町は街並みがきれいですし、江戸前の天ぷらや焼き鳥の名店も多いです。他に、神田神保町は古書街で有名ですが、本好きが読書しつつ片手で食べられる料理ということで、カレーの激戦区になったそうです。
このように、歴史を散策しつつグルメで締める、というお出かけが東京ではいっぱいできます。一応東京以外の話もしておくと、近年私は「ゴールデンカムイ」にハマり、コロナ前の一年間で5回北海道に行きました。その意味では、歴史とグルメがあれば場所はどこでもいいと思っています。
日用品はどこで買い物しますか。服や趣味のものはどこで買い物しますか。
自分にご褒美したい気分の時は、高級スーパーや百貨店に行きます。
コロナ禍で始めた趣味として、これらのお店には全国の食品が集まっているため、棚の端から買って味比べを楽しんでいます。今まで、牛乳・コーヒー牛乳・クラフトビール・焼肉のたれ・すき焼きのたれをそれぞれ大体一か月ずつかけて買い比べてきました。なお、一番美味しいと思った牛乳は島根の「木次パスチャライズ牛乳」で、コーヒー牛乳は大山の「白バラコーヒー」です。私は広島育ちのため、やはり中国地方のものに安心するのでしょうか。
服などにはあまり興味ありませんが、たまたま郊外のプレミアムアウトレットモールに行った際、いい買い物ができた経験があります。
目立たない傷がついている程度のハイブランドの鞄が75%引き(2点で20万円→5万円)でした。また、職場やクレジットカード、折込チラシを通じて、百貨店や有名ブランドの社員割引セールに招かれることもあります。
お好み焼き(麺あり)の美味しいお店はありますか?
コロナ前まで、会社で広島出身の先輩と”お好み焼き会”を結成し毎回10人程度の飲み会を開いており、山手線の内側にある食べログ上位にでてくるお店はほとんど回ったと思います。広島のお店に比べるとまだまだ、というのはありますが、どれも美味しいと思います。
個人的には「花子」の”国泰寺焼き”が好きで、豚トロを使って麺をカリッとさせているのが特徴です。
学友との関係は維持できていますか?
できています。広島に帰省する度に飲み会をもちかけたり、東京組でも集まったりしています。
さらに、広大は在京の卒業生で集まる機会が多く、他学部の同級生と東京で初めて知り合う、ということもあります。これは周囲の地方出身者と比較しても貴重なネットワークだと思います。
環境
方言を使っていると目立ちますか?
使わないようになりました。仕事柄ディスカッションが多いのですが、職場が外資系ゆえ日本語が得意でない人もいるため、方言は関西人であっても抑えているようです。方言が伝わらず解説を加えるのは手間になるので、たいぎいのです。
社会人になって、心や人生観、労働観にどのような変化がありましたか。
良くも悪くも、自分に自信がつきました。控えめすぎると言われてきた私ですが、自分の役割を自覚して、存在感を出すようになりました。きっかけは、同僚の退職です。
私の会社は外資系コンサルということで、肩たたきがあります。一緒にお好み焼きを囲んだメンバーにもつい最近声がかかって退職した人がいます。また、肩たたきでなくても、同じ案件に入っていたメンバーが過労で休職したり、自主退職したのも見てきています。
転職先が高く評価して今よりいい待遇になったケースもあるので悲しいことばかりではないのですが、他人の人生の岐路に接することが日常的で、翻って自分は一応今のところサバイブできている、という自信が年々積み重なっていきます。
だから、謙虚な私がいま傲慢な物件に住んでいるのも、歯を食いしばって生き残ってきた見返りであるという考えが多少はあります。それでも、私はいずれ田舎に帰ろうかなと思っているので、「高収入高消費は成功者の証である」なんてことは一切考えておらず、「せっかく東京に来たし、使える範囲で今しかできない経験を」という価値観は昔から不変です。例えるなら、旅行で築地や豊洲に行って寿司屋のメニューに松竹梅とあれば、松や竹で迷う気持ちとでもいいましょうか。また、そのとき松しか目に入らないというわけでもありません。
怖い目にあった経験はありますか。
体重が学生のときに比べ15kg程度増え、心臓のあたりが時々苦しく感じるようになったことです。太った理由は上述の通りです。
広島or地元に戻りたくなりますか?
いつか広島に帰りたいと思っています。もちろんノスタルジーはありますが、それよりもむしろ挑戦できる環境があるはずと感じているためです。
「東広島市および周辺地域におけるSociety5.0 やスマートシティの実現に向けた包括的な連携推進に関する協定を締結しました」
「2050年の未来を拓くゲームチェンジ!! 「ムーンショット型研究開発事業 新たな目標検討のための ビジョン策定(ミレニア・プログラム)」に採択されました」
この記事を書いている最中にも上記が新聞等で取り上げられていまして、私はワクワクしました。
あくまで私の考えですが、私の仕事はグローバル市場を相手にするものが多いのですが、それは技術や製品がすでに出来上がっていることが多いです。これに対して日本のローカルの場合、課題に対して解決する技術が追いついていないように感じます。
“地方”や”郊外”と呼ばれる地域で、県・市がイノベーション政策に積極的で、それを担うための研究機関や企業も集積しているというエリアは、なかなか見当たらないと思います。もしも将来、この広島から世界を変えるイノベーションが生まれるかもしれないのなら、自分もその近くにいれたらいいなと考えています。
22歳まで東広島の実家で育った私は、なんとしてでも都会に出たいという思いを小さい頃から抱えていました。都心に住めていることからその夢は叶ったと言えますが、いまや広島県や東広島の未来にワクワクしています。
そして一昨年より、実際に東広島の同世代と連携して活動するようになりました。首都圏在住者を対象とするプロジェクトを通じて、自分の役割を探っているところです。
(もし活動に興味をもった人は、ご連絡ください。広島県主催で、私も広大東京オフィスから配信されたメールを読んで参加しただけですので、怪しい団体ではありません。笑)
「広大東京リアル部」のページには、「広島大学公式ウェブサイト管理・運用指針」に基づき、東京オフィスが以下の基準を満たしていると判断した記事を掲載しております。
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