センター長挨拶
広島大学ゲノム編集イノベーションセンターは、本学におけるライフサイエンス研究および教育の中核的拠点として、2019年4月に設立されました。当センターでは、ゲノム編集技術の最先端研究を推進するとともに、卓越したゲノム編集研究者の育成に取り組んでいます。
ゲノム編集技術は、微生物でのバイオものづくり、農水畜産物の品種改良、創薬・治療など、多岐にわたる分野で革命的な変化をもたらす可能性を秘めています。この革新的な技術をさらに発展させるためには、次世代の研究者や技術者の育成が不可欠です。そこで今回、ゲノム編集研究および人材育成を支援するための基金を設立する運びとなりました。
本基金は、最先端の研究を促進するとともに、若い才能がその能力を最大限に発揮できるよう支援することを目的としています。具体的には、研究助成金の提供、学術交流の場の確保、そして次世代リーダーの育成を目指します。これにより、ゲノム編集技術のさらなる進展を加速させ、社会全体への貢献を果たしていきたいと考えています。
皆様におかれましては、本基金の趣旨にご賛同いただき、未来を担うゲノム編集研究人材の育成に、温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
ゲノム編集イノベーションセンター長/ゲノム編集先端人材育成プログラムコーディネーター
山本 卓(広島大学大学院統合生命科学研究科・教授)
広島大学の取組
【人材育成】卓越大学院プログラム「ゲノム編集先端人材育成プログラム」
新産業創出を目指す「ライフサイエンスコース」と疾患研究、ゲノム編集治療や創薬を目指す「メディカルコース」で、ゲノム編集の基礎から応用に至る知識と技術を修得し、バイオ分野における新産業創出をリードする博士人材を育成する。
【研 究】広島大学ゲノム編集イノベーションセンター
基礎技術開発、モデル細胞・動物の作出、人材育成、産学連携を中心に、国内トップクラスのゲノム編集研究者が活動。ゲノム編集ツールや改変技術を提供し、日本の生命科学研究のレベルアップおよびバイオ産業の活性化を図る。
【社会実装へ向けた主な取組】
・科学技術振興機構(JST)の共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)において形成した
「バイオDX産学共創コンソーシアム」参画機関等との連携
・鶏卵の主要なアレルゲンである「オボムコイド」を含まない鶏卵「アレルギー低減卵」の共同開発
(キユーピー株式会社×広島大学)
・藻類からつくるバイオ燃料開発(共同研究講座「次世代自動車技術共同研究講座 藻類エネルギー
創成研究室」を学内に設置)(マツダ株式会社×広島大学)
ゲノム編集とは
ゲノム編集は、人工のDNA切断酵素(ゲノム編集ツール)を利用することによって、様々な生物のゲノム情報を自在に書き換えるバイオテクノロジーです。
ゲノム編集技術を用いて、新たな治療技術の創出や創薬の加速、食糧・エネルギー問題の解決など、さまざまな分野での応用が期待されています。
基金の使途
「広島大学未来を育むゲノム編集イノベーション基金」は、ゲノム編集分野の最先端の研究推進と教育研究環境の整備、戦略的な人材育成を行うことを主な使途としています。
主な使途は以下の通りです。
1. ゲノム編集分野の研究
2. ゲノム編集分野の最先端の研究推進に伴う教育研究環境の整備・充実
3. ゲノム編集分野に係る人材育成
4. その他、広島大学のゲノム編集分野の発展に資する事業
寄付金の申込方法について
【寄付単位】
(1)個 人 一口 10,000円
(2)法 人・団体 一口 100,000円
【寄付方法】
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ご寄付いただいた方への顕彰
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税制上の優遇措置
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