支援を受けた学生のご紹介

Vol.2 「経験したことを社会に還元したい。日本で働きたい。」

名前:蒋 潔程

所属:大学院総合科学研究科総合科学専攻博士課程前期2年

基金を活用し、※国際連合教育科学文化機関(UNESCO)へのインターンシップを活用し、2019年4月9日~2019年9月20日まで、約6か月間UNESCOバンコク事務所で仕事に従事しました。

※広島大学とUNESCOはインターンシッププログラムに関する協定を締結(2017年12月14日)

UNESCOバンコク事務所での仕事について

私はUNESCOバンコク事務所のSHS(SOCIAL AND HUMAN SCIENCES)という部署に所属していました。SHSでは、グローバリゼーションと都市化で生じた変化や現象について調査し、このことから生じる課題に取り組む政策の開発と実施を支援しています。私は、主にアジア各国の国内移住者に関する調査を担当しました。業務内容としては、先行研究の収集、アンケート調査用紙の作成と中国語版の翻訳、模擬インタビュー調査等を行いました。アジアの国々では、農村部から都市部への人口の流入が大きく、都市部と農村部で提供される教育・医療等に大きな差があります。一方で、日本は、調査した国々と比較すると同様の課題は少なく、都市部と地方での教育等が高いレベルで提供されていると実感しました。その他には、交流活動やフォーラムへの参加、他部署のプロジェクトへの協力も行いました。

職場環境

UNESCOは多様なプロジェクトを行っているため、様々な国や地域の人が集まって仕事をしています。私が所属していたSHSチームもアジア圏のみならず、ロシア、オーストラリア、アメリカと多国籍な環境でした。
また、バンコク事務所のそれぞれの部署のトップに、日本人が多いことも印象的でした。

学んだこと、感じたこと

仕事を通じて英語を日々使用することで、英語力がインターンシップ前に比べ向上したと思います。また、インターンシップを通じて自分の視野を広げることができましたし、UNESCOや国際連盟で働いている人々からプロフェッショナルな姿が見え、感銘を受けました。自分に足りていない部分を見つけ、未来に向けて努力すべきことが明確になりました。

最後に

私が所属するチーム以外のチームにも、日本を含め様々な国から多くのインターン生が派遣されていますが、私のように奨学金を受けて働ける学生は少数で、多くの学生が自身で費用を負担していました。奨学金によりUNESCOへのインターンシップの機会を与えてもらえたことは、とても幸運で、心より感謝しています。この奨学金のプログラムは本当によいプログラムです。今後はUNESCOでの経験を活かし、社会に貢献したい、日本で働きたいと強く感じています。

 

(2020年3月取材/基金室)


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