支援を受けた学生のご紹介

Vol.20 「日本と中国の架け橋に」

名前: 趙 佳怡 (チョウ カイ)

所属: 総合科学部国際共創学科(IGS) 2年

国際共創学科(IGS)奨学金を受給。オタフクソース株式会社様 冠事業基金によるご支援

日本への留学のきっかけを教えてください。

私は中国山東省の青島という町の出身ですが、父の仕事の関係で来日し、現在は東広島で暮らしています。
中学2年生の時に来日したので、日本での生活は6年ほど経過しています。

日本語がお上手だと思いました。

日本に来たときは全く日本語ができない状態だったので、最初はとても大変でした。しかし、周りの友達に教えてもらいながら少しずつ上達していきました。来日してから1年半は日本語学校にも通って勉強しました。

もっと日本語のレベルを上げたくて、大学に入学してからは留学生のための日本語の授業も履修しました。
日本人の友人に、「日本語が上手で留学生と思えないね。」と言われると、とても嬉しいです。

なぜ広島大学のIGSを選んだのですか。

東広島に住んでいることもありますが、高校の時に、グローバルスタディーズ(GS)コースという国際色の強いコースに所属していました。GSコースはグローバルな人材の育成を目標としており、授業の一環として、ひろしま学(平和教育)や平和学(平和構築・国際開発協力)を3年間学ぶことができます。私は、それらの授業を受けて平和について関心を持つようになりました。

進路を考えた時、広島大学のIGSでは、「平和とコミュニケーション」についての学びがあることを知りました。様々な国籍の人が集まることや、必須科目は全て英語での授業ということに魅かれ、広島大学で平和学を深めたいという気持ちが大きくなりました。進学については広島大学しか選択肢はなく、他大学は受験しませんでした。外国人留学生に対する奨学金があり、大学からのサポートが手厚いことも魅力でした。

IGSでの授業はいかがですか。

IGSでは、1,2年生のうちは様々な分野を学び、3,4年生で専門的な学習になります。
私は平和とコミュニケーション分野において、特に紛争や難民に関わる授業について興味を持っています。それ以外にも、法学部や経済学部など他学部の授業も受講することができ、生物学や環境学といった理科系の授業やジェンダーについての授業も履修しています。

IGSの教育方針として、一つの分野に限らず、様々な分野での学習が必要という考えがベースにあります。国際的な問題が起きるときは、様々な原因が混じり合って問題が発生するので、一つの視点から物事を見ていたのでは解決に至りません。多種多様な視点から問題を見ることが重要となってくるので、幅広い分野を学ぶことが求められます。

全て英語の授業なので、最初は難しくてついていくのが大変でした。
高校時にも英語で授業を受けていたので、大丈夫だろうと思っていたのですが、大学は深い知識が多くて特に理系の教科では知らない単語に出会うことも多く、高校とは違うなと思いました。
今は英語の授業に慣れ、ついていくことができています。

IGSでのハロウィンイベント

ゆかたまつり

大学祭

サークルなど課外活動はされていますか。

サークル活動はしていないのですが、広島大学の中国人留学生で構成されている中国人留学生の学友会に所属しています。日本に留学したばかりで困っている人がいれば支援したり、春節や孔子祭のイベントを行うなどしています。他の留学生学友会との通訳も担当することもあります。

この活動を通して、日本・中国だけではなく多国籍の友人が増えたので嬉しく思っています。

上:春節イベント 左:孔子祭イベント 
右:日中関係イベント

将来はどんな道に進みたいですか。

はっきりと決めていませんが、まずは大学院への進学を考えています。
就職については、日本と中国をつなげられる仕事に就きたいと思っており、国連やNGO組織に関心があります。

寄付者へのメッセージ

奨学金をいただき、心から感謝申し上げます。

なるべく両親からの助けなく、自分で生活したいと思っている中で、この奨学金は、アルバイトに集中しなくてすむなど、私の学業と生活を支えてくれました。これからも、この感謝の気持ちを忘れず、努力していきます。

オタフクソース様については、大学の食堂やスーパーで商品をよくみかけ、ロゴにもとても馴染みがあります。
馴染みのあるオタフクソース様からのご支援に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。


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