支援を受けた学生のご紹介

Vol.7 「奨学金がつないだ将来の夢」

名前: UTAMA I MADE FON DWI PUTRA (ウタマ イ マデ フォン ドイ プトラ)
        ARFANI MIRIAM ILSA (アルファニ ミリアム イルサ)

所属: 総合科学部国際共創学科(IGS) 3年

国際共創学科(IGS)奨学金を受給。株式会社やまだ屋様 / 戸田工業株式会社様 冠事業基金によるご支援

なぜ日本の大学に留学しようと思ったのですか?

ウタマさん>
子どもの頃から日本語に興味があり、インドネシアの高校を卒業した後、現地の日本語学校に通いました。
そこで、もっと日本への知識を深めたいという気持ちが強くなりました。また、私は観光産業が盛んなバリ島出身で、昔から観光開発にも興味がありました。観光について学べる日本の大学をインターネットで調べるうちに、広島大学のことを知りました。
入学する時に奨学金をいただけるということも大きかったですね。これで1年間は生活していけると思い、留学への後押しとなりました。

ミリアムさん>
私は、父が立命館大学の大学院で学んでいた関係で元々日本に住んでいました。私自身は京都の立命館宇治高等学校で勉強しました。卒業後は英語のプログラムがある日本の大学に進みたいと思い調べていたところ、広大のことを知り、特にIGSの授業にとても魅力を感じたので、受験しました。

実際に広島大学に入学してみていかがでしたか?

ウタマさん>
友達や先生方が色々教えてくれるので、とても助かっています。勉強以外のことでも、インターンシップのこと、日本の文化、マナーなども教えてくれるので、本当に人とのつながりや関わりは大事だと思いました。

総合科学部、特にIGSの学生たちは、多様なバックグラウンドを持ち、様々なことに興味を持っています。そのため、色々な視点から物事を考え、問題を解決することができます。多種多様な人たちと交流することによって、新しいアイディアを生み出すところがとても面白く、そこがIGSの魅力だと思います。

ミリアムさん>
授業がとても面白くて、日本の友達もたくさんできて良かったと思います。
IGSでは、文化の授業だけではなく、観光・言語・環境の授業も取ることができます。そして、授業の中によくディスカッションが用いられるので、アクティブな授業ができて面白いです。

大学では何の勉強をしていますか?

ウタマさん>
専攻が観光開発なので、観光の授業をたくさん取っています。コンテンツツーリズム※1、瀬戸内海の観光開発など、観光を中心とした授業を履修しています。

ミリアムさん>
観光と日本文化について勉強しています。特にアニメや漫画などの大衆文化とコンテンツツーリズムに興味があります。

※1コンテンツ・ツーリズム:映画、ドラマ、マンガ、アニメ、小説など様々な大衆文化が動機となる観光形態のこと。

インタビューを受ける様子

IGSの授業以外で、なにかチャレンジしていることはありますか?

ウタマさん

ウタマさん>
IGSアンバサダー※2を務めていて、イベントの企画・開催をしたり、他学部とのつながりを強める役割を担っています。
その他では、コロナ禍で運動不足になりがちなので、家で筋トレに励んでいます。
休みの日はアルバイトもしています。

ミリアムさん>
英語の教室でアルバイトを頑張っています。学校の授業とアルバイトの時間管理がとても難しいですが、両立できるように頑張っています。

※2イベントの開催、新入生のオリエンテーションの実施だけではなく、学生と教員の意見交換にも重要な役割を果たしている、IGS独自の学生代表。

将来の展望は?

ウタマさん>
最終的には自分の会社を設立したいと考えています。今は経験も知識も足りないので、まずは日本で就職をして、営業活動や広告業務など社会経験を積んでいけたらと思っています。
インドネシアと日本をつなぐ会社を作りたいです。

ミリアムさん>
両親が国際関係の研究をしていたので、私もその分野に興味があり、ヨーロッパ、特にイギリスで国際系の仕事に就きたいと思っています。
子どもの頃から英語が好きで、イギリスにはとても憧れがあります。
大使館などインドネシアとのつながりのある仕事を希望しています。

最後に

ウタマさん>
奨学金を頂いてから自分の夢がはっきり見えるようになりました。お金のことばかり悩んでアルバイト漬けになると、生活を立てることでいっぱいになり、日々の暮らししか見えなくなります。
奨学金があったからこそ、将来のことを考える余裕が生まれました。支援していただいた方々には、心から感謝しています。

ミリアムさん>
奨学金を頂くことで、勉強に対してのモチベーションが上がりました。せっかく頂いているのだから頑張らないと!という思いで、良い成績を取るように努力するようになりました。本当にありがとうございます。

ミリアムさん

 

(2021年8月取材/基金室)


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