郭琦(JFEスチール株式会社 内定)

国際協力研究科 開発科学専攻・開発政策講座 
G.ecbo派遣先:バングラデシュ・グラミン銀行(2015年 9月 〜 10月)

1)G.ecbo インターンシップ

参加目的・調査内容

修士論文の調査を行うため,また異文化への興味から。
グラミン銀行ではインターン向けに数週間のプログラムが用意されており,基本的にはプログラムに沿って研修を受けることになりますが,私は修論の調査のため,それとは別に研究対象のフィールドを訪れたいという希望がありました。受入先の担当スタッフに相談したところ提案を快く受け入れてくださり,グラミン銀行のグループ会社から協力を得て村を訪問し,結果,修士論文に関するバングラデシュ農村部のマイクロ・ヘルス・インシュアランスの現状についての調査を行いました。

この企業・業界を選んだ理由

私は以前からグローバル,特に新興国に事業を展開する会社で働きたいと考えていましたが,G.ecboインターンシップでバングラデシュでインフラが不十分な環境の中で生活している方々を目の当たりにしたことで,インフラ事業に従事したいという思いがより強くなりました。中でも鉄鋼業界はインフラを支える上で欠かせず,影響力が大きい点に魅力を感じました。就職活動ではこの経験を志望理由の一つとして話したところ,面接官にも納得してもらえました。優れた製品を発信することでより豊かな暮らしの実現に貢献することができる会社だと思い志望しました。今後はきちんとゼロから基礎を身に付け,国際的なプロジェクトに携われる能力を備えることが目標です。

2)留学生としての就職活動

中国と日本の就職活動の違い

日本の就職活動では,自己分析をする必要がある点だと思います。日本企業は就活生の人柄を重視しています。自分の性格を理解する為にこれまでの経験を振り返り自己分析を十分にする必要がある点は,中国の就職活動と相違があると感じました。

日本での就活でとまどったこと,大変だったこと,ハードルが高いと感じたこと

①エントリーシートの作成: 志望動機を先生や先輩にアドバイスを貰うことがよくありました。その際,「志望動機にならない」「このような志望動機では絶対受からない」といったコメントをもらった辛い経験があります(苦笑)。特に私の就職活動の軸とその企業がマッチしている,ということを文章で伝えるということには苦戦しました。
②面接: それぞれの会社によって面接のパターンが違い,準備に大変苦労しました。私はOB訪問を通して面接の練習をして頂き,指摘して頂いたことを本番で生かすようにしました。
③グループディスカッション: 自分の意見を初対面の人に伝えることは大変難しかったです。内容だけでなく,言葉自体も相手にとって分かりやすくする為に工夫しなければならず,苦労しました。

日本での就職を目指す後輩達へのアドバイス

①早めに準備すること: 留学生は日本語能力をみられたと思います。日常会話ができるだけでなく,内容を要約して話す練習が必要だと思います。
②就職活動を経験した先輩,共に活動する仲間を探すこと: 先輩からは多くのアドバイスをいただきました。これは,留学生の先輩に限らなかったです。また,就活の仲間がいることで心強くなりました。私は友達2人とルームシェアをし,同じ目標を持つことで励みになりました。
③最後まで頑張る覚悟を持つこと: 就職活動は気持ちが大事です。くじけそうな時もあると思いますが,諦めないことが一番重要だと思います。


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