OB:酒寄晃(株式会社国際開発センター(IDCJ)

G.ecbo派遣先:2013年度 株式会社パデコ(バングラデシュ)
大学院国際協力研究科 修了

(イリンガ州行政長官表敬訪問にて)

私は株式会社国際開発センター(IDCJ)という開発コンサルタント企業に所属し,タンザニアと日本を往復しながら独立行政法人国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクト(ASDP農業定期データシステム能力強化計画プロジェクト)に従事しています。
IDCJはJICA,外務省,国際援助機関から発注される調査業務やプロジェクトを受託し,クライアントに代わって業務を実施している企業です。主に経済・社会開発,地域・都市開発,評価などソフト分野を得意としています。

経験が活かされた場面・自分に残り根付いているもの

今の仕事はG.ecboプログラムでの経験がそのまま仕事に活きています。特にプロジェクトを一緒に運営する相手国政府の行政官(カウンターパートと呼んでいます)との関係構築,日本人専門家チーム内での仕事の進め方は自分の中に根付いています。例えば,カンターパートと仲良くなる方法。チームが必要としていること・情報にアンテナを張り,いつでもチームのために動けるように備えること。また,日本とは異なる生活環境下に身を置くときの健康な心身の保ち方などです。これらのノウハウは実体験によって磨かれますので,インターンで場数を踏めたことは私の財産です。

国際協力・援助の仕事を目指される方へ。求められる能力とは?

開発途上国の国づくりに関われる大変やりがいがあり素晴らしい仕事です。しかし,その華やかさの裏には苦労も多いということを知った上で目指していただきたいと思います。参考までに現場で若手に求められる能力は以下になります。
1.異文化適応力・想定外に対するレジリエンス(くじけず前向きに取り組む)
2.交渉力および表現力(コミュニケーション力)・語学力
3.好奇心・観察分析力・行動力
4.自分のキャリアをデザインする・健康な心身を保つ
5.上記に加え,将来にかけて自身の専門性を構築できるとなおよい

G.ecboプログラムは,貴重な体験ができる画期的なプログラムだと思います。積極的に挑戦し,学術研究や卒業後のライフデザインに役立ててください。

(州・県担当官向け全国研修の様子)


up