OG:田村絵果 - JICA北海道

(国際理解教育の一環で,中学生にSDGsについて説明する様子@JICA地球ひろば)

 

JICA北海道 市民参加協力課 開発教育担当,国際協力研究科(教育文化) 修了
2019年度 JICAボリビア在外事務所 (ボリビア)派遣

近況,現在の仕事について  

私は国際協力研究科を修了後,JICA北海道センターの開発教育・広報担当として働いています。JICAと聞くと,海外で仕事をするイメージが強いと思います。しかし,JICA事業はとても幅広く,海外で得た知見を国内に還元するためにも国内拠点での業務が重要となってきています。その中でも私は,日本の市民の皆様により近い立ち位置にいます。これまでのJICAボランティア経験や,国際協力研究科で学んだ知識を活かして,市民向け国際協力イベントの企画や,教員・学生向けのセミナーを開催・運営しています。また,インターンシップの学生受け入れも担当し,一緒にイベントの運営も行いました。

インターンシップから現在までを振り返って 

インターンシップで担当した広報業務は,手掛ける業務範囲とても広く,正直,やりたいことは何でもできる!というポジションでした。逆に言うと,決められた業務がないため,自ら開拓していかないと何も始まらない状態でした。イベントのフライヤー作成から,所内へのアンケート作成などを行いましたが,まさに今,広報担当として同じ業務に従事しています。笑 「広報がしたい!」という理由でインターンも現在の仕事も選んだわけではないのですが,色々な繋がりでここまできました。0から1を生み出す業務は難しいですが,自分には合っていると感じます。 

(ボリビアでの国際交流イベントの様子 @Bolivian Park )

この業界を選んだ理由

 初めて住んだ海外の国ボリビアでは,たくさんの感情を抱いて日本に帰国しました。その熱が冷めやらぬ私は,ボリビアの教育についての研究を選びました。また,日本国外の生活が居心地良く,活動も上手くいったと思っていたため,海外に携わる仕事がいいと考えていました。しかし,研究を進めていけばいくほど,自分の生まれ育った土地への愛着,自分の経験や知識の還元方法を考えることになりました。その結果,海外拠点よりも北海道で。かつ,教育分野で国際協力関係の仕事があればいいのにな…,と思うようになりました。運よく募集があったのが今のポジションです。家族の都合もあり,呼ばれたのだと思って,今の仕事に決めました。

インターンシップで得たもの・インターンシップの経験が就活に与えた影響

 インターンシップでは,業務における「実現性」の重要さを学びました。広報担当として様々なことをやらせていただきました。提案もしました。しかし,どれも実際に事務所で実行していくまでのステップは踏めていなかったため,実現はしていません。業務を遂行していくためには,例え小さなものでも必要事項を限りなく想定し,達成していく必要があると改めて学ぶことができました。 

(広島大学国際協力研究科 修了記念!)

後輩へのアドバイス

先の文章では,「業務の実現性」が大切だとは書きましたが,インターンシップはあくまで「職業体験」です。体験なので,失敗も成功もすべて自分の参考資料だと思って大胆に取り組んでいってください!そして,自分から積極的に関係性を構築して,業務以外のところでも進路や人生の先輩の教えを学んでいってください。研究でも,就活でも,インプットするためにはアウトプットも重要になってきます。でも,本番前にアウトプットできる場がない…そんな時は,キャリアセンターのキャリア相談などを利用し,考えを整理することがオススメです。


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