OG:大窪香織_JICA職員

(カンボジア赴任中,公共事業運輸省のメンバーと)

JICA職員,大学院国際協力研究科(IDEC) 修了
G.ecbo派遣先:2006年度 株式会社アルメック(ベトナム)
        2005年度 SATAKE (THAILAND) CO., LTD.(タイ)

近況とG.ecboへの想い

 2020年末まで約3年間,カンボジア事務所にてインフラ総括として,道路や港湾,都市開発などカンボジアの国造りに関わってきました。2021年は三男を出産し,子育ての傍ら,PTAや女性のエンパワメントなど,地域社会への貢献に関わる活動を行っています。
 グローバルに大規模事業に関わる生活から,ローカルで家庭中心という生活スタイルや視点が急転したこの1年間でしたが,意外にも共通することがあるように感じています。目の前の人を喜ばせることができるか,ということと,未来志向で夢を描き,共創で実現する面白さです。
 ODAを活用したインフラ整備は,日本のインフラ海外展開の戦略などもあり,日本側目線で構想されることがありますが,大切なのは,パートナーであるカンボジア政府やカンボジアの国民が将来に渡って喜ぶ商品やサービスを工夫して提供できているか,の視点を常に忘れないことだと感じています。これは家庭でも,また地域活動でも同じで,「自分が何をしたいか」を超えて,「相手が何を必要としているか」,その中で「自分がどんな貢献ができるか」,つまり,「目の前の人をどう喜ばせることができるか」を突き詰めて考えることがとても大切だと実感しています。
 また,気候変動や貧困,健康な暮らしなど,未来に続く課題が多く残る中で,未来の子どもたちが喜ぶ世界を実現するために様々なアクターを巻き込む大切さも感じます。夢は皆で叶える時代が到来していると強く感じています。
思い起こすと,生活者の視点を考えることや多様なメンバーを巻き込む姿勢は,援助機関の職員になる前に,G.ecboでベトナムやタイで現地の生活に溶け込んだ経験,そして,留学生が多い研究室で過ごした時間に根っこがあるように思います。
援助機関の一職員としての視点を超えて,一人の人間として地域社会に何ができるか,また周りの人達を巻き込み,どのようなインパクトを紡げるか,未来の子どもたちにどんな世界を残してあげられるかを考え,挑戦する日々です。
 

(2006年株式会社アルメック(ベトナム)インターンシップ時)

(卒業生として,進路セミナーに講師として招かれ,お話されている大窪さん)

「夢は必ず叶います,描くことができれば 20−30年後になりたい自分のプロフィールを書こう!」
「両立を超えて,やりたいことはすべてやる,できる」


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