令和元年度

令和元年度

★医学生、研修医等をサポートするための会

総参加人数は42 人(医学生13 人(男性2 人、女性11 人)、医師19 人、その他10 人)でした。 第1 部の蓮沼教授の講演では、女性医師が具体的にどのようなキャリアをたどる可能性があるのか、留学について の興味深い話、困難に向き合う姿勢などの話があり、参加者はキャリア・結婚・子育て・社会から期待される役割な ど多様な価値観を考える貴重な機会を持つことができました。 第2 部の座談会では、中国新聞社の記者おふたりにおいでいただき、中国新聞に連載された『お医者さんとどう向 き合う?女性医師の憂鬱』という記事の取材を通しておふたりが感じた、非医療者からみた医師の働き方や女性医師 のキャリア形成・継続についての問題提起・解決策の可能性について討論しました。医師という仕事の重要性と男女とも にライフイベントに対応していきながらキャリアを継続していくことの難しさについて改めて考えることができました。学生 にとっては、現在医療界が抱えている医師の働き方改革における問題に接する貴重な時間となりました。

 

 

★女子学生と女性医師のお茶会

 平成27 年度の開始から、今年度で5 回目の開催となりました。参加者は医師18 人、研修医1 人、医学生9 人の計29 人で、今年度は医学生の人数が少なくなりました、男子医学生の参加は増加しました。参加した医学生は、お茶とお菓子をいただきながら、医師の話を聞いたり質問をしたり、女性医師同士は自らの経験を話したり先輩医師に質問をしたりと、とても和やかな会となりました。女性医師支援センターで多くの女性医師から集めた年表(ロールモデル)や広島大学病院の現状のとりまとめ、女性医師を配偶者に持つ男性に対して実施したアンケートの結果をパネルに掲示したところ、医学生のみなさんは大変興味を示し、見入っていました。また、昨年度に続いて木内良明病院長も参加し、参加者の話に耳を傾けました。今年度は、医学生の参加は少なかったものの、幅広い層からの参加があり、女性医師間での交流を深めることができした。また、今年度は昨年度より多くの男子学生の参加も得られ、新たな視点からの意見交換を行うことができました。

 

 

 

 

★令和元度広島県女性医師支援総合会議 

11月18日(月)に本院及び関連病院,広島県健康福祉局,広島県医師会,広島市医師会,地域医療支援センターが参加し広仁会館にて開催されました。

 当日は、議長をつとめる粟井センター長からの挨拶の後、石田副センター長から広島大学病院女性医師支援センターの取り組みや、男性医師と女性医師を対象としたアンケートの結果について報告がありました。

 議長からは、本会議の役割について説明があり、育児中などで制約のある女性医師がキャリアを継続できるよう、また、短時間でも勤務できる女性医師を必要とする病院との医局人事以外でのマッチングについて依頼がありました。その後、関連病院と各診療科に事前に記入していただいたアンケートをもとに、短時間勤務の女性医師の受け入れ等について、活発な意見交換が行われました。

 事前に大学の診療科及び教育関連病院からの要望を伺うことにより、それに対応する資料を事前に作成し会議当日に提示することで、協議内容を深めることができました。関連病院からは「短時間勤務に関しては、一律に時短というより個別対応しており、希望を言ってもらってそれに対応する方がうまくいくように思う。」といったご意見や、診療科からは「近年は関連病院にも柔軟に対応していただいており、働く方もめげずに勤務を継続して欲しい。みんなが納得できるシステムや選択肢ができればよいと思う。」といった意見がありました。今後の課題としては、短時間勤務の受け入れについて照会する際に、どのような勤務形態なら受け入れができるのか、どのような条件なら可能性があるかなど、より具体的な情報を収集しマッチングをすすめる必要性についてご指摘をいただきました。


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