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訪問日
2018年5月15日
センパイ
永田周太郎氏
1995年工学研究科博士課程前期修了後、TBSテレビ入社。
現在までに多数のドラマ番組の手がけ、伊藤熹朔賞、映像技術賞などの受賞歴を持つ。
TBS入社後も広島大学に在籍し、2009年工学研究科博士課程後期修了。
訪問記 Part1
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TBSテレビビジュアルデザインセンター 永田周太郎氏(2009年広島大学工学研究科博士課程修了)
今回はTBSテレビビジュアルデザインセンターの永田 周太郎(ナガタ シュウタロウ)さんを訪問しました。
当日取材に訪れたのは、緑山スタジオ。
神奈川県横浜市青葉区にある、緑豊かで広大な敷地です。
現在、7月から放送の「この世界の片隅に」の撮影真っ最中。
なんと!!実際に「この世界の片隅に」の撮影に使われているセットを見せてもらうことに!!!
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取材前、永田さん(写真中央・後ろ姿)に連れられて「この世界の片隅に」の収録セットヘ…
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入って、まず目の前にあったのが主人公・すずが嫁ぐ呉の家でした!
再現度の高さに、思わず取材陣一同「す、すごいっす…」。
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この家屋のセットは、
呉に実際にあった家を、そのまま緑山スタジオまで運んできたそうです!
その事実に圧倒されます…。
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家の内部一つ一つの道具も原作に忠実でした。
当然、普段ドラマのセットを見る機会なんてありませんから、取材陣一同、目に焼き付けんとばかりにくまなく見ておりました。
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永田さん(写真左端)には、セットについて1つ1つ懇切丁寧に教えてもらいました。男前です。
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取材に同行した有富大輔さん(写真右)は、以前学生として永田さんを取材されたことがありました。
(HU-style Vol.13 - お仕事拝見!OB&OG紹介 〈※9ページ目が該当部分です。〉
https://archive.hiroshima-u.ac.jp/koho_press/HU-style_Vol.13.pdf)
今回が10年振りの再会となりました。
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家の横道を抜けると段々畑がありまして、そこではすず(松本穂香さん)と夫・周作(松坂桃李さん)の二人きりのシーンを撮影中でした!!
(諸事情でお写真はお見せできません…申し訳ございません。)
たっぷりとドラマの中の世界を堪能させて頂いた後、いよいよ永田さんのインタビューへ…
【研修生(川村)の感想】
お会いした瞬間から「よう来てくれんさった」と、広島弁全開で迎えて下さった永田さん。
広島大学出身であるとともに、「この世界の片隅に」の舞台となる呉市出身だそうです。家屋のセットの中に潜入させて頂き、畳の大きさや梁、天井の作りなど、1つ1つについて細かく教えて頂きました。
ちなみに、畳の大きさは地域によって違っていて、広島(含めて瀬戸内海沿岸部の地方)の畳の大きさが独特なのだそうです。そういったことからも、呉から家ごと(骨組みごと)持って来たのだとか…
実はドラマ化が決定してから月に1回のペースで広島に帰郷され、調査を重ねられているそうです。
セットについて教えて下さる時の永田さんの目は自分の子供を見るように優しい眼差しで、そこに永田さんのデザインへのこだわり、そして広島・呉への愛、セットに対する愛を垣間見たようでした。
こだわりが、時として人を窮屈にさせたりすることはあると思うのですが、永田さんのお仕事はそのこだわりで、人を感動をさせたり心を救ったりする大切な役割なんだと感じました。
そして永田さんのこだわりが頑固なものではなく、愛があるものだからこそ、(僕らがセットを見た瞬間驚き、感心をしたように)人を感動させるのだと思います。
TBSテレビ ビジュアルデザインセンター 永田周太郎様
【Part2】はこちらから↓
『悲惨さ』だけでなく、広島の人柄も、風土も。