グリーン・ウィング教育奨学金

グリーン・ウィング教育奨学金は,「広島大学から日本の教育界へ優秀な人材を輩出してほしい」という故松尾聰氏の熱い思いから,そのご寄附により創設された給付型奨学金制度です。

故松尾聰氏は,本学工学部をご卒業され,カルビー製菓株式会社(後のカルビー株式会社)入社,カルビー株式会社社長,カルビー株式会社会長を歴任された後,一般社団法人グリーン・ファミリーを設立,代表理事に就任され,2020年に急逝されるまで熱心に奨学生のご支援を続けられました。

故人のご遺志に添い,教育学部等の学生を対象に,海外留学や海外で開催される国際学会での発表等を支援し,グローバル人材の育成を目指しています。

2023年度までに26名が,欧米,アジア各国などへ留学し,342名が現地で開催された国際学会や国際交流事業に参加して発表などを行いました。また,27名がオンラインで開催された国際学会において発表を行いました。

本ページでは,これまでの奨学生の方々から伺った,海外での生活体験や本奨学金へのメッセージを「奨学生の声」として掲載しています。
本奨学金への応募をご検討いただいている方は,是非,参考にしてください。

(*本奨学金は,寄附金によって設置されており,令和7年度を最終募集として終了する見込みですので,ご注意ください。

奨学生の声

2019年度奨学生(留学)

私は、グリーンウィング奨学金を頂き、マルタ共和国に11か月留学しました。マルタ大学での授業や研究活動、学校訪問などは、自身の教育に対する価値観や考えに大きく影響を与えるものとなりました。今後、グリーンファミリーの皆様にご支援いただいた、この貴重な経験を活かし、グローバルな視点を持った教員として活躍していきたいと思います。本当にありがとうございました。

大学院教育学研究科博士課程前期1年生
 

2019年度奨学生(留学)

私は、グリーン・ウィング奨学金のご支援をいただき、イギリスのエクセター大学に約3カ月留学しました。留学の目的は、中等教育段階における科学教育や環境教育での環境問題の取り扱い方について学ぶためでした。修士論文の執筆に向けて、ゼミや中等科学教員養成課程の授業への参加、公立中等教育学校の授業の参観をしました。他にも、科学系博物館巡り、部活動への参加、ホームステイなど、有意義な時間を過ごすことができました。この貴重な学びや経験の機会を与えてくださったグリーンファミリーの皆様には深く感謝申し上げます。これからの教員生活の中でこれらをいかしていきたいと思います。

大学院教育学研究科博士課程前期2年生

2019年度奨学生(国際学会発表)

グリーンウィング教育奨学金のご支援により、2019年12月にカンボジア・シェムリアップで開催された比較教育学の国際学会に参加しました。初の国際学会でしたが、発表を通して多くの研究者と交流でき、自分の研究成果を英語で発信する意義も見出せました。今後も国際的に活躍する研究者・教育者になれるよう精進致します。
グリーン・ファミリーのご支援を賜り、この価値高い経験が出来ました。心より御礼申し上げます。

大学院教育学研究科博士課程前期1年生
 

2019年度奨学生(国際学会発表)

As a doctoral student, I was extremely motivated to network and explore potential collaborative research opportunities, especially with a scholar that I admired in my field of psychology who was set to give a keynote presentation in Australia. Overcoming one hurdle, I had been selected for a student scholarship to cover fees by the conference organizers and give a poster presentation on my research. However, due to the costs of travel, I was at risk of declining the offer. Thanks to the Green Wing Scholarship, I was able to attend the World Congress on Positive Psychology in Melbourne, Australia, held during July of 2019. There, I was able to foster partnerships and secure guidance on a research project that I am now conducting as an assistant professor with the very scholar that motivated me. I am enormously grateful to the Green Family for their support with this opportunity, which not only helped me realize my vision for collaborative research with a leader in my field, but also contributed to my professional development.

大学院教育学研究科博士課程後期3年生

過去の「奨学生の声」

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グリーン・ウィング教育奨学金報告会

グリーン・ウィング教育奨学金の募集

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