カリキュラム

平成31年度授業時間割・シラバス

教育課程(カリキュラムの特色)

  • 1研究科1専攻

本研究科は、専門分野を超えた文理融合の学際的・総合的な教育・研究を行うため、1研究科1専攻として編成されています。

  • 融合・協同(コラボレーション)

本研究科は1研究科1専攻です。21世紀の人類社会が直面する諸課題の克服をめざすには、既存の文科系・理科系の区分を超える文理融合のビジョンを共有することと、その具体的なコラボレーションの実践が必須だと考えます。 

  • 専門分野のインテグレーションによるパラダイム転換

急速に変化する情報とその基盤となる知識の行方をフォローするために、分散化した学問を統合し、総合的知見と理解力を涵養できる1専攻の編成により、大胆なパラダイム転換を推進します。

部門・領域・分野を超えたカリキュラム構成

全学生共通のコア科目の履修と、部門・領域・分野を超えた学際的・総合的な受講を求めることで、自己の「重点的」な専門分野における知の意味を客観的に考察できるカリキュラムとなっています。

  • コア科目

3つの部門の境界を超えた具体的な課題について講義し、同時に「総合科学」の知的技法のエッセンスを学ぶための全学生共通の「コア科目」を開講します。学生 は、「現代リスク論」「創造と想像」「総合情報論」「文明と環境」の4クラスのうちから、指定された1クラスを必修科目として履修します。

  • 必修科目

学際的・総合的な知識と技法を習得し、「重点的」な主領域の専門分野での方法論を鍛え、「特別研究」に取り組む力量を養成するのが、必修科目「総合科学演習」です。また、前期課程における「特別研究」、後期課程における「研究演習」は、領域ごとに共通の目標を掲げ、専門分野の深化を促進します。

  • オムニバス方式による講義

開講する多数の授業科目を複数教員で担当します。学生が実際に履修する授業科目段階でも、到達目標の共有と、担当教員間での周到な準備と連携で、充実した授業内容の維持と発展を図り、「重点的ジェネラリスト」の養成をめざします。

  • 「重点的」な主領域

「重点的ジェネラリスト」への道は、「重点的」な主領域の専門分野の深化が出発点です。本研究科出願の際には、志望する部門及び領域(又はプロジェクトチーム)の記載を求めます。入学後は、主領域の授業科目群から、8単位以上を選択必修で履修します。

  • 領域を越えた選択必修

深化させた「重点的」な主領域の専門分野を、学際的・総合的な観点から客観的に評価できる視野を獲得するために、他領域から4単位以上の授業科目を選択必修で履修します。

学生の幅広い関心に多角的かつ柔軟に対応 

専門分野を異にする多数の教育・研究スタッフが、学生の幅広い関心に多角的かつ柔軟に対応します

  • 複数指導体制

学生の履修指導は、オリエンテーション及び十分なガイダンスを経て、本人の希望を尊重して決定した主指導教員1名、副指導教員2名以上が担当します。副指導教員の少なくとも1名は、他領域から参画し、領域間の履修指導の連携を図ります。

  • 多彩な入学者選抜

「一 般選抜」、「推薦入学制度」に加え、社会人を対象とした「社会人特別選抜」、55歳以上の意欲のある方を対象とした「フェニックス特別選抜」及び日本に在住しない外国人を対象とした「外国人留学生特別選抜」を実施しています。なお、学生の多様な履修形態に対応するため、長期履修制度や授業科目開講時間帯を 柔軟に設定できる特例措置等を設けています。(制度利用には条件があります。)

プロジェクト参加型カリキュラム

プロジェクトに参加することでも、学位を取得できます。プロジェクトにおいては、学生も教員とともに研究メンバーとなり、研究活動それ自体が教育的機能をもつように工夫されています。

  • 自主編成カリキュラム

21世紀科学プロジェクト群に参加する学生は、そこで学位を取得することができます。博士課程前期での当該学生の履修は、プロジェクトに対応して、総合科学演習・特別研究・コア科目を除き、カリキュラムを主指導教員と相談の上、自主的に編成することが認められています。

  • 支援体制

プロジェクトの教育・研究は、21世紀科学プロジェクト委員会が中心となって運営します。各プロジェクトは、3年又は5年を時限としますが、当該プロジェクト終了後でも、一緒にプロジェクトに参画していた主指導教員と同委員会が学位取得を支援します。

教育プログラム

現代社会が抱える錯綜した問題は、狭い専門知識や細分化された技術による解決は困難であり、文理の壁を超えた幅広い教養と見識をもった人物が求められています。文理融合型リサーチマネージャー養成プログラムは、まさにそれを実践する人材として「文理融合型リサーチマネージャー」を養成することを目的とした教育プログラムです。本プログラムでは、問題解決のために必要な分野を同定し、異分野混成型プロジェクトを積極的に企画立案しうる能力とともに、そのプロジェクトに潜在するリスクをも予測して行動できる幅広い教養と想像力と実行能力の養成を目指します。具体的には、シンクタンクの主任研究員や自治体や企業のプロジェクトリーダーなどの養成を行います。

本プログラムは総合科学研究科に所属する大学院生であれば、どなたでも参加できます。必要な基準を満たしたことが認められると、「文理融合型リサーチマネージャー基礎コース修了証」又は「文理融合型リサーチマネージャー認定証」が授与されます。


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