惠良友三郎(内定先業種:総合家電)

国際協力研究科 開発科学専攻・開発政策講座 
G.ecbo派遣先:ネパール・ネパール環境局/AEPC(2016年 12月〜1月)

1)就活について

この企業・業界を選んだ理由

日本企業の中でも5本の指に入るほど,海外駐在員数が多いため,海外で働くチャンスが多いのではないかと考えたためです。 

インターンシップ経験が就職活動に与えた影響

一言で言うと自信がつきます。就活中は,欧米などへの留学経験者にかなりの確率で会います。彼らの多くは半年や1年の留学経験者ですが,そのほとんどが語学力の向上を目的としたものなので,G.ecboのような過酷な体験はしていません。返信の来ないインターン先の人に執拗に返信を迫ったり,調査のために電気のない村に二週間寝泊り等はしていないんです。このような,いわゆる「泥臭い」経験は,他の就活生との差になります。就活において,この経験は武器になります。

今後の目標

自分のいる環境を最大限に活用したいです。会えた人との出会いを大事にして,自分自身が楽しみながら働けるようになりたいです。

後輩へのアドバイス

就活中はとりあえず動いて,納得してください!自分も,あまり興味はありませんでしたが不動産会社の説明会にわざわざ足を運びに行って,「やっぱりここは違うな」と納得できました。この,「やっぱりここは違うな」と実際に思うことが大事だと思います。説明会に行かなければ,今も「不動産会社受けとけばよかった」と悶々と思っているかもしれません。このような悶々を少しでも取り払いながら後悔のない,納得できる就職ができることを願っております!

2)インターンシップについて

調査内容

研究テーマが「コメディ動画が人の態度に与える影響」でした。ネパールの首都カトマンズからバスで5時間ほど離れた農村部で,コメディ動画を使った実験ゲームを行い,現地の人々の利他性(相手を思いやる気持ち)を測りました。今後は集めたデータを統計学的に解析して,コメディ動画と利他性の関連性を見つけ出す予定です。

印象に残っていること

文化です。例えばカースト制度が挙げられます。ネパールには古くからカースト制度があり,その文化は現在も根強く残っています。カーストなんて一昔前の話だろ,と渡航前は思っていましたが,現地に行き,「俺はカーストの都合で酒が飲めないんだ」と言う人に会うと,その制度が今も続いていることに衝撃を受けました。

インターンシップで一番得たもの

事前準備の重要性を理解できたことです。このインターンに採用されれば,それが初めての海外インターンとなる人が多いと思います。その際,一番頼るべきは担当教員の先生です。海外経験も豊富な先生方は,自分が思いつかないようなありがたいアドバイスを幾つもくださいます。先生が忙しそうでも,遠慮せずにどんどん聞きまくってください(もちろん最小限の配慮は忘れずに)。

G.ecboプログラムへ参加する後輩へのメッセージ 

インターンといっても,行ったら何か仕事がある,という状態ではありません。自分で,自分の課題を解決するためにひたすら動き回る。課題解決のため,派遣機関のスタッフさんや,指導教員の先生,その機関に行ったことのある先輩からお話を聞きまくり自分で計画を立てる,ということが,実はこのインターンの肝になっているのかな,と思います。インターンが始まった頃,実はこの段階でもうインターンの半分は終わっているのではないか,そういう想いで準備を頑張って下さい。


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